ニュースレターNo.95

2002 年「防衛関係キリスト者」アジア大会に向けて
「聖霊を受けなさい。ヨハネ20:22」
コルネリオ会 会長 石川信隆
コルネリオ会(自衛官及び防衛関係者のキリスト者
で構成)では2001年6月の総会において、予てより計
画しておりました2002年「防衛関係キリスト者会」ア
ジア大会を2002年8月15日―17日、東京 市ヶ谷の
グランドヒル市ヶ谷において開催することを決定し、
その準備を開始致しました。この大会は日本において
は1986 年、1995 年に続き第3回目となり、コルネリ
オ会という小さき群れをここまで導いてくださった主
に感謝しております。
現在、世界にはアメリカにおける数々のテロ事件、
戦時下にあるアフガン、中東情勢など多くの不安定要
因が横たわっておりますが、その中にあって世界の軍
人、日本の自衛官や防衛関係者は何を最優先として考
え、行動すべきなのか、大変難しい問題であります。
その答えを祈り求めるとき、この大会の主題聖句で
ある「聖霊を受けなさい。ヨハネ20:22」の御言葉
が心に浮かんでまいります。現在という時代の分岐点
において、まず世界の軍人や防衛関係者が祈り合い、
静まって御言葉を聴き、主に立ち返り、大いなる聖霊
様の力を受けることこそ大切であり、その後に主から
のお答えが与えられるものと信じます。
アジア大会はまさにそれを目的とする大会なのです。
私達が聖霊様の力を頂いて、御言葉を宣べ伝える者と
セージを発信できることを切に願っております。その
意味でも、この世的な成功をこの大会に求めるのでは
なく、主の御栄光のみがそこに現わされる大会を目指
して、会員一同祈りつつ、準備を進めてまいります。
パンフレットなどで既にこの大会のことをお知りに
なられた方々が、早々に、祈りにより、アドバイスや
励ましのお言葉、または尊い献金によって私達の準備
を支援してくださり、会員一同心より感謝しておりま
す。海外の国々からも大会の成功のために熱心な祈り
が献げられており、特に韓国の李将軍(李将軍は2002
年9月に世界のAMCF会長。)はじめ韓国MCFの兄弟
達から様々な支援とご協力を頂き、多いに励まされて
おります。
2002年アジア大会に向けて皆様の祈りこそが最大の
力となります。「祈って求めるものは、すでに受けたと
信じなさい。そうすれば、そのとおりになります。マ
ルコ11:24」どうか、立てられております講師の先生方、
賛美者の方々、他各奉仕者の方々、また我々の大会準
備のためにお祈り下さいますよう心よりお願い申し上
げます。
主にありて
され、微力ながら世界や日本国内に向けて平和のメッ
証し 受洗に至る動機
元陸上自衛隊陸将 伊藤忠臣
私は1999年3月28日、代々木八幡の東京キリスト
の教会で受洗しました。父母・兄弟・親戚の大半がクリ
スチャンです。次兄まで受洗しておりました。
退官後のある日、著名な方の『葬式に関する遺言』
という文章に『弔辞はいらない。聖書の愛の讃歌(第
一コリント 13 章)を朗読してくれ。』とあるのに出会
いました。人生の達人がそれほどの思い入れをされた
聖書との新たな出会いです。時々教会へも顔を出すよ
うになりました。そこはいつも明るく喜びに溢れ生き
生きしています。そこでキリスト教の掟が“愛”であ
ることを初めて知り、目からウロコが落ちました。達
人はキリスト者を究められたのでしょう。
家族が一同に会したそんなある日、子供達も仕事で
車で走り回ったり、余暇にラグビーやアメ・フトを楽
しんでおり、『もしもの時、葬儀はどんな風にやって欲
しいか』を聞いたのです。色々とユニークな発想もあ
りましたが私はキリスト教会しか浮かびません。
それからまじめに“学び”を始めました。教会は聖
書に忠実な東京キリスト教会を選びました。聖書は読
み進むと素晴らしいのです。平易な言葉で表されてい
る人間感情の機微は二千年経った今も少しも変わらず、
また教わる御言葉は人生訓としてグングン迫ってきま
す。若い人を教育した経験から、孔子や孟子の格言も
とても良いのですが、漢文の素養や家庭での躾の度合
いがバラつきます。この点聖書は平易な言葉で具体的
に人生の方向を示してくれますので、今の若い人の生
き方に一本筋の通ったものを入れる本を推奨すれば、
それは聖書ではないか?これを究めてあの達人のよう
な人生を送ってみたいものだ。そんな思いが募ったこ
とと単身生活 12 年、傲慢と自己中心で凝り固まって
いた私の扱いで苦労をかけた妻に少しでも罪滅ぼしを
したいとの思いが背を押し受洗に至ったのです。
現在は、目の前に起こることはすべて神の計画と
悠々と受け入れる程の心境になっています。『何事に
も時があり天の下の出来事にはすべて定められた時が
ある。コヘヒトの言葉(伝道者の書)3:1』
ある聖書の読み方
聖書は、ある読み方で毎日かかさず読んでいます。
コルネリオ会 会員 足立順二郎
に何となく分かる部分が増えてきますし、説教を聞い
この読み方はさる老牧師に教わったものです。分かっ
ても分からなくても毎日かかさず読むという読み方で
す。1日に数分間から十数分間で終わります。創世記
から黙示録まで通読するのです。1回通読するのに約
1年半かかります。参考書を用いないで読むのです。
大変感謝すべきことですが、現在の新共同訳聖書は段
落の切り方見出しの付け方がなかなか適切で、分かっ
ても分からなくても読むという読み方に適しています。
只今5回目の通読中で本日(2001年11 月22日)か
ても、関連の文書を読んでも理解が深くなります。
時には、ヘブライ語もギリシア語もラテン語も知ら
ないくせに、「これ誤訳じゃない?」と思うような箇所
を見つけることもできます。
多分お勧めできる読み方だ思います。
なお、もしデータベース・ソフトをお持ちでしたら、
「聖句集」などという自分専用のコンコルダンスを作
ってみるのも興味深いと思います。
諸兄姉のご参考になれば幸いです。
ら列王記上です。 面白いものでこうやって読むうち
Show the FLAG
コルネリオ会 会員 滝口厳太郎
片山進悟技術宣教師からウィクリフのホームページ
紹介のメールがあった。早速ページを見てみると良く
整理されていて大変見やすかった。更に内容を見て驚
くことにコルネリオ会員、元自衛官の名前が知ってい
るだけで4人もいることであった。この3人はコルネ
リオ会の名簿に記載されていなかった方達で、牧師、
宣教師、聖書学者・医者としても名前が知られている
方である。
太初に言あり、言は神と偕にあり、言は神なりき。
と聖書にあるが、言葉には不思議、単に情報を伝達す
る手段だけでなく、性格、心底にある思いが伝わる。
これらの方を発見したのは、たまたま接することので
きたメッセージや雑誌に発表された文書に、にじみ出
る無意識に発せられた一般の人との僅かな違いが、元
自衛官ではないかとの思いを起こさせ、調べた結果、
確認に至った次第である。
また葬儀の時や死亡広告で亡くなった元自衛官がキ
リスト教徒であったことを知ることも意外に多く、逆
に元自衛官で牧師になられた方にコンタクトをとって
もリアクションのない例もあるし、また永年にわたり
元自衛官であることを特に表明しないまま、教会内で
素晴らしい奉仕をされている方がいることも知った。
コルネリオ会は自前の施設を保有しないのでキリス
ト教関連施設を借りて集会を開催する。その際、施設
の職員にコルネリオの意味を聞かれることが良くある。
キリスト教施設の職員として聖書知識の乏しさに寂し
さを覚えることが良くあるが、コルネリオを聖書に出
てくる将軍と、ある牧師に紹介されたことがある。ナ
アマン将軍と間違えたのではないかと一瞬耳を疑った
の欠落と理解し、平和のありがたさを主に感謝した。
コルネリオ会は存在をあまり世に知られていないが、
私が存在を知るようになったのは設立後19年を経た後
であった。これは自分自身に責任がある。もっと早く
存在を知る機会があったはずである。
部隊のロゴマークを作るときに平和の象徴として鳩
とオリーブの葉を組み合わせたデザインを提案した人
がいた。聖書の知識がある人だとは思ったが、敢えて
クリスチャンかどうか確認しなかった。一中間管理者
として、憲法20条に抵触を懼れてであった。その後、
コルネリオ会で彼に遭遇した時、職場は別であった。
自分がキリストの旗印を明確にすべきであったと反
省したのは後のことであった。
教会内で、自衛官であること、あるいは元自衛官で
あった事を、敢えて公表しない方もいる。自ら伝道の
妨げになることを懼れ、遠慮し自衛官としての旗印は
揚げないのである。幸い2002年8月、コルネリオ会は
グランドヒル市ヶ谷で、AMCF アジア大会を開催する
準備に入った。世界の情勢は楽観を許せないが、キリ
ストの旗印、コルネリオの旗印、自衛官の旗印を明確
に示すことのできる機会である。
冒頭に紹介した、二人の牧師、宣教師が居る教会の
主任牧師も含めて、この大会をサポートしてくださる
主の驚くべき摂理を感謝すると共に、祈り捧げ、努力
を積み重ねて行きたい。
が、百人隊長を将軍と勘違いした平和日本の軍事知識
10月例会報告
質疑・意見交換の後、防大聖研の情報について石川
会長から連絡があり、10 月は恒例の徳梅牧師による集
コルネリオ会 会員 矢田部 稔
2001.10.20(土) 1200から1530
の間、オーストラリア駐在武官である Mark E. Hoare
氏宅(オーストラリア大使館)で10月の例会が持た
れた。素晴らしい場所に歓待され、夫人多く、また新
来会者多く、感謝の例会であった。
オーストラリア大使館正門前に集合し、下記参加者
の他に玉井佐源太兄が特別参加したが、所要のため正
門で離別した。我々はまず、館内見学(庭園、屋内プ
ール等)、記念写真撮影を行い、それから新生の歌18
番を賛美し開会祈祷を私がささげた。その後、ホスト
であるMr & Mrs Hoare 大佐の挨拶があった。
大佐は南アフリカ生まれ、インド、オーストラリア、
日本(交換学生として福岡の高校で 1 年)と海外生活
を送りつつオーストラリア陸軍に入隊、じ後国連勤務
でイラン、国連勤務及び大使館勤務で韓国滞在を経て
日本の防衛研究所にて1年間の学びの後、20014月卒
業、7月から大使館勤務をされておられる。宗教的に
は厳格な家庭に育ったが、長い間キリスト教を拒否さ
れた後、1982 年クリスチャンになられたとのことであ
る。コルネリオ会の信仰は真剣であると思うというコ
メントをいただいた。
Alison 夫人は西アフリカ(現ナイジェリア)に生ま
れ、ニュージーランドで看護婦として働き、その後オ
ーストラリアのアデレードでMarkと1984年に結婚さ
れたとのことである。
オーストラリア直送のソーセージ等美味しくて豪華
な大型料理をいただいてから聖書研究を行った。今回
は、新約聖書、使徒の働き13章から滝口厳太郎兄に
導いていただいた。「パウロ」とは「いと小さき人」と
いう意味、原始教会の働きからパウロらの働きにより
異邦人が福音を受けるようになり、これが教会史の転
換点となることを教えられた。また、ヨハネがパウロ
と別行動をとった理由は色々な説があるが、キプロス
出身のバルナバと親戚であったヨハネは、もともとバ
ルナバの助けをするつもりであり、パウロの行動範囲
がキプロスを越えるようになったことが理由ではない
かとのいう説明を受けた。
会と伊藤元陸将による集会があるとのことであった。
また、11 月の例会をグランドヒル市ヶ谷でできるこ
とはアジア大会準備に大きく貢献するということで皆
大いに励まされた。
最後に祈祷の時を持ち、会長から謝辞の言葉をいた
だき祝福のうちに例会は終了した。
参加者は以下のとおり。
石川信隆会長、恵子夫人、中野久永副会長、しのぶ夫
人、同子息(光ちゃん)、滝口厳太郎兄、きぬ子夫人、
矢田部稔兄、和子夫人、金光 明兄(防大研2年)、高橋
大祐兄(防大4年)、李大揆兄(防大3年、韓国から留
学)、祇園忠兄(防大2年)、ホーア大佐、アリスン夫
人、マリアナ師Mariana Nesbitt(OMF宣教師、ホーア
大佐と同じく南アフリカ生まれ)(計16名)
(月例会案内)
毎月1回、月例会を実施しています。
12 月は11月に引き続き、グランドヒル市ヶ谷で実施す
る予定です。
詳しくは、中野久永兄 ji1cjj@jarl.com
TEL090-8559-8598 までお問い合わせ下さい。
(編集後記)
今年もアドベントを迎えました。神が完全に世界を
支配される再臨の時がこない限り、世界に真の平和は
訪れないことを改めて覚えさせられます。罪あるこの
世界にあって、唯一の希望であるイエス・キリストの
尊い救いの恵みに預かる方々が多くおこされるようお
祈りしましょう。
皆様のご意見、ご感想をお待ちいたしております。
感謝をもって
(編集子)

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