全ての道はローマに通ず
会員 片山 進悟
クリスマスを控えて私達の心を整える時ですから、
それに関連したことを考えてみたいと思います。
キリスト教の歴史の中に「空白の400年」と呼ば
れる期間があります。旧約時代最後の預言からキリス
トの誕生までの間、神がイスラエルに対して沈黙を守
られたとされる時期です。しかし、実は、その間、神
はキリストの来臨に備えて準備を整えておられました。
ダビデの死後イスラエルは、程度の差はあれ南北両
王国とも偶像崇拝を始め、エリヤを始めとする預言者
達の警告にもかかわらず、悔い改めようとせず、悪を
行い続けました。彼らの告発はまるで日本の現状を指
摘しているようです。
偶像崇拝とは、勿論、人の手で造ったものを拝む行
為に表れるわけですが、サムエルが「従わないことは
偶像礼拝の罪だ」と言ったように、神に従わないこと、
神の教えを守らないことです。それはモラルの低下を
招きます。
結局イスラエルは滅ぼされ、10部族は消滅し、ユ
ダはバビロン捕囚となって異郷に移されました。しか
し、バビロンに移された人々の中に、全ては自分達が
神の教えをないがしろにしたためだと気がついた人達
がいました。彼らは神に立ち返り、熱心に律法を守ろ
うとし、ユダヤ教が成立しました。
紀元前167年に勃発したマカバイ戦争と呼ばれる、
ユダヤ人のセレウコス朝シリアに対する反乱に至る経
緯をみると、キリストが来られる前のユダヤ人は、異
教の神を拝むことを拒否する、あるいは、まことの神
への礼拝を守るためなら命をかける覚悟がありました。
(彼らは1世紀にわたる独立を勝ち取りました。)
鉄が火を通され、たたかれて精錬されるように、敗
戦、そして捕囚という悲惨を通して清められ、強めら
れた民が準備されたのです。
また、アレキサンダー大王による遠征がありました。
彼は、エジプトからアジアにまたがる帝国を築き、ヘ
レニズム文化を支配地に残しました。次に興ったロー
マ帝国はアレキサンダーの残した帝国を飲み込んで、
さらに大きな帝国を築きましたが、自分達は文化面で
はギリシアより劣っていると考え、ギリシア語を征服
した世界の共通語とするなど、ギリシア文化を尊重し
ました。
その頃、七十人訳と呼ばれるギリシア語聖書が完成
しました。そのため新約聖書が完成した時には、聖書
全巻を世界中の人達が読めるようになっていました。
この七十人訳聖書の重要性については別の機会に譲り
ます。
ローマ帝国が世界を征服したことには、もう一つの
意味がありました。ローマ人は建築が好きで、「全ての
道はローマに通ず」と言われるような交通網を整備し
ました。また法の確立による治安の維持によって、キ
リストが来られた時には、エジプトからアジア、ロー
マを越えてフランスやスペインにまで安全に旅行する
ことができるようになっていました。つまり、パウロ
の伝道旅行のように、福音が世界中に伝えられるイン
フラが整備されたのです。
使徒11:19~20に次のように書いてあります。
「ステパノのことから起こった迫害によって散らされ
た人々は、フェニキヤ、キプロス、アンテオケまでも
進んで行ったが、ユダヤ人以外の者には誰にも、御言
葉を語らなかった。ところが、その中にキプロス人と
クレネ人が幾人かいて、アンテオケに来てからはギリ
シヤ人にも語りかけ、主イエスのことを宣べ伝えた。」
このように、神はキリストを送られるにあたり、色々
な準備をなさり、多くの人が福音を聞くことができる
ようになさいました。本当に神の御業は素晴らしいで
すね。
テ-マ「沖へ出でよ」-2010AMCF東アジア大会
(八カ国 150名を期待)
コルネリオ会会長 今市 宗雄
詩篇 96:7-12
国々の民の諸族よ。主にささげよ。
栄光と力を主にささげよ。
御名の栄光を主にささげよ。
ささげ物を携えて、主の大庭にはいれ。
聖なる飾り物を着けて、主にひれ伏せ。
全地よ。主の御前に、おののけ。
国々の中で言え。「主は王である。まことに、世界は堅
く建てられ、揺らぐことはない。主は公正をもって国々
の民をさばく。」
天は喜び、地は、こおどりし、海とそれに満ちている
ものは鳴りとどろけ。
野とその中にあるものはみな、喜び勇め。そのとき、
森の木々もみな、主の御前で、喜び歌おう。
先ずは、祈りに祈りここまで漕ぎ着けましたことに
感謝します。
あとは、参加される方を招くことが大きな努めです。
防衛関係キリスト者の皆さんまた御関心を持っていら
っしゃる方々、是非とも足を運んでいただき共に御恵
みを分かち合いたいものです。
時期:2010年9月2日(木)-4日(土)
場所:マロウドインターナショナルホテル成田
http://www.marroad.jp/
ホテルの無料シャトルバスが、JR・京成空港第
2ビル駅(27番乗場)又はJR・京成成田空港
駅(16番乗場)から30分間隔で運行されて
います。(所要 約10分)
参加費:30,000円
申込みは、今市宛でgrziosomk@ybb.ne.jp
または〒300-0607 茨城県稲敷市光葉4-134へご氏名
と性別を4月までにお知らせ下さい。その変更・追加
は、6月に締め切る予定です。
なお、司会は尾山謙仁牧師、賛美リーダーは高奈美香
さん、講師は山北宣久師(日本キリスト教団総会議長)、
大喜多正洋師(恵泉教会(団)代表牧師)、徳梅陽介師
(馬堀教会牧師)です。
実施計画、日程表、大会実行委員会は、次の通りです。
実施計画
1 大会の名称
2010 軍人キリスト者の会 東アジア大会
2 目 的
大会の目的は、神を共に礼拝し、キリストイエスに
あって一つであることの喜びを分ち合い、そして隊員
同僚への福音伝道を鼓舞・自覚し合うことである。
3 目 標
「沖へ出でよ!」 (ルカ 5:4 )
4 時期・場所
(1) 2010年9月2日(木)-4日(土)
(2) マロウドインターナショナルホテル成田
http://www.marroad.jp/
〒286-0121 千葉県成田市駒井野763-1
ホテルの無料シャトルバスが、JR・京成空港第
2ビル駅(27番乗場)又はJR・京成成田空港駅
(16番乗場)から30分間隔で運行されている。
(所要 約10分)
5 主催・後援
(1) 主 催
コルネリオ会(JMCF:Japan Military Christian
Fellowships)
(2) 後 援
軍人キリスト者の会(AMCF、ACCTS)、日本自衛
隊宣教会
6 参加者
韓国 70、台湾 40、モンゴル 2、中央ア
ジア 3、米国 5、日本 30、 計150名
7 使用言語
韓国語、中国語、英語、日本語
8 参加費
30,000円
9 援 助
主催者側よりモンゴル・中央アジアの参加者へ各
人40,000円を支援し、かつ参加費は求めない
ものとする。
10 連絡先
jmcfusa@gmail.com 中野久永(副会長)
大会日程表
大会実行委員会
会 長 :今市宗雄
総合、海外との折衝及び参加者名簿の掌握
副会長 :伊藤忠臣
総合、通訳・送迎及び安全・衛生
副会長 :中野久永
総合、通訳・海外との折衝及び通訳機の運
用・管理
渉 外 :石川信隆、矢田部稔
観光及び講師等の接遇
教 育 :圓林栄喜、長濱貴志
研修の計画・実行、名札の作成
会 計 :加瀬典文、玉井佐源太
参加費、献金、支出全般及び宿泊・喫食
広 報 :薮内隆志、中野秀知
写真及び放送機器の準備・操作
宣教会 :金学根
宣教会の関係及び韓国との折衝
アリアンサ宣教報告
会員 下桑谷 浩
「強く、雄雄しく事を成し遂げなさい。恐れてはな
らない.慄いてはならない。神である主、私の神が、
貴方と共におられるのだから。主は貴方を見放されず、
貴方を見捨てず、主の宮の奉仕の全ての仕事を完成さ
せてくださる。」歴代誌1,28;20
その後、不況や不順な天候など戦いの多い日日です
が、お変わりなくお過ごしでしょうか。
かねてより祈り求めておりましたアカデミー事業用
地が不思議な主の導きにより与えられ、その準備を開
始いたしました。特に今回は与えられている列王記1,
19;18、の御言葉により、7千人の会員募集に踏
み切ることになりました。
更なるご祷援を伏してお願い申し上げる次第です。
なお、本事業のために協力参加してくださる方々を
紹介していただければまことに幸いに存じます。
* * *
アリアンサ・クリスチアン・アカデミー
『アドラムの家』 維持会員,賛助会員募集
1 目 的
{アドラムの家}の建設と当面の運営のためのも
ので、土地取得と開設準備資金です。
維持会員と賛助会員は『アカデミー・アドラムの
家』の後援会員です。
2 会 費
維持会員年会費:1口1000円、賛助会員:随意
納入先口座番号
郵便振替口座00140-2-13942
名称『下桑谷 浩を支える会』
3 土地購入、建物建設に約3000万円のうち、次
の事を予定。
土地;1000万円、校舎建設など;2000万円
4 概 要
○ アカデミー事業用地の取得
知人の民有地、手付金を払い、契約を済ましました。
● 土地面積等
5.1ha, 14.700坪(宅地700坪、農
園14000坪・5町歩)
住宅、電気、水道施設、道路完備
● 環 境
高台、360度緑の大地が見渡せる。教会から
徒歩10分、村のほぼ中央に位置
東に州立校〔幼,小、中、高校〕北に野球場、
陸上競技場、西に畑、原生林、公園
● 農 園
教育事業は『森と土と聖書』を土台として行う
もので、『入校者や研修生達に健全な戸外活動を
4
与えると共に食物の供給に役立て、自給自足を教
える』ことを目的とするため出来るだけ農園を広
くすることに心掛けました。
『土地購入に当たってのキリストにある証』
教会に通いだしてまもなく、加藤牧師〔故人〕
に、ブラジルへの農業移民を志望していること告
げると「ブラジルにはいつでも行けるよ君。信仰
を持ちたまえ信仰を」「はい」と答えると「君も祈
りたまえ!」。生まれて初めて「イエス様、農業開
拓でブラジルに渡ることが出来なくなりました。
今度はイエス様、貴方をお伝えする為にブラジル
に渡らせてください」
なんと!22年後そのとおりになったのです。
イエス様と加藤牧師は二つの夢を叶えて下さった
のです。しかも土地までつけて。これぞ摂理、神の
み手のなす業ではありませんか。ハレルヤ。感謝
5 これからのこと
ゼパニヤを通して神は,悲しむ者,散らされた者
を集める、といわれる。私の仕事はその集まってく
る人びとを迎える所を用意することにあります。同
時に、この地から「乳と蜜の流れる里」に広げてい
くことにあります。静かな中に楽しみながら、主の
お手伝いをしていきたいと願っています。
推薦図書の紹介
1 「戦争と恵み」 ドン・ステファンズ [著]
新屋順子 [訳]
キリスト新聞社 定価952円+税
◆ 図書概要(訳者まえがき)
今から2年ほど前の2005年(平成17年)のこと、
イギリスのリバプールに住むドン・ステファンズ(Don
Stephens)さんという方が『戦争と恵み』(War and grace)
という題の本を書き、出版されました。
この本の内容は、さきに全世界の国々を巻き込んで激し
く戦われた世界大戦という「戦争」の中で、聖書という書
物がその全体をとおして私共人間に証ししている神の「恵
み」というものを、さまざまな身分、環境、出来事の下で
体験した13人の人物を取り上げ、その自伝的記録を短く
書き集めたものであります。副題に「世界大戦からの短い
諸伝記」(Short biographies from the world wars)とあり、
その内容をうかがい知ることができます。
ところで、この本には主として欧米の人々が取り上げら
れていますが、その中に2人の日本人のことが書かれてい
るのが目に留まります。その1人は渕田美津雄(Mitsuo
Fuchida)であり、この人はあのハワイの真珠湾攻撃の飛
行隊長としてたいへん有名ですが、日本の敗戦後は信徒伝
道者として聖書の福音を世界に告げひろめるために奉仕さ
れました。もう一人は新屋徳治(Michiharu Shinya)です。
ここに発行される小冊子は、新屋徳治に関する記録をも
う一度日本語に訳し直したものでして、この小誌をとおし、
あの「戦争」の中で体験された聖書の神の「恵み」という
ものを、少しでも読者の方々に伝えることができるなら、
これにまさる喜びはありません。
なお、著者のドン・ステファンズという方ですが、この
人は若き日にロンドン大学で学び、長いこと教育の仕事に
従事されてきましたが、引退後は信徒伝道者として文書伝
道に力を注いでおられるとのことです。何度かメールをや
りとりする中で、日本語に訳して出版することをお願いし
たところ、快く承諾してくださり、ここに深く感謝申し上
げます。また、この本の印刷会社のエバンヂェリカル・プ
レス(Evangelical Press)の総支配人アンソニイ・ゴスリ
ング氏(Anthony Gossling)に「戦争と恵み」の新屋に関
係した章のみを和訳し、出版することをお願いしましたと
ころ、許可をいただき、深く感謝しております。
2007年8月 訳者(新屋順子)
2 少年兵の青春記録 「生きるも死ぬも」
海軍飛行予科練習生からキリストの弟子に
財津正彌[著]
出版社・ミルトス社 定価 1800円+税
◆ 図書概要
戦時下に青春時代を迎えた著者は、海軍飛行予科練習生
になり、厳しい軍隊生活を体験。少年は苦難に涙しつつ、
その軍隊をどのようにくぐり抜け、戦後の生き方を見いだ
したのか。
戦前の家族の姿、特に両親、学校の先生、海軍の教員、
戦後信仰に導いた青年牧師など、人間を真実に見つめ描く
ドラマで、今の時代にも感動をもって面白く読める文学と
言える。 (書評抜粋)
献金感謝(2009.8.1-2009.11.30)
いつもコルネリオ会を覚えていただき感謝致します。
山下和雄、今市宗雄、新屋徳治、石川信隆、須藤義照、
矢田部稔、宮崎健男、大畠之成、桧原菜都子、
今井健次、長橋和彦・晴子、井坂玲子、松山暁賢