ニュースレターNo.126(2011年5月)

震災の近況報告
会員 松山 曉賢

(今回は東日本大震災関連から始めます。まず、
松山曉賢兄からの近況報告3通を紹介します。)
前略、早速お見舞いや励ましのお電話、メールを頂
きまして有難うございます。
おかげ様で仙台の松山家族には全く人的な被害はあ
りませんでした。水道、ガスはまだ復旧していません。
水は近くの小学校に給水車が来ますので、20分から
1時間以上待っていただいております。一人1回9ℓ
に制限されておりますので、1日に3、4回取りに行
くのが私の日課となっております。雪や雨水も恵みの
生活用水になりますので浴槽に蓄えて大事に使用して
おります。隣がガソリンスタンドですが、まだ給油は
受けられません。殆んど徒歩です。
昨日まで若林区の孫3人とその友人が我が家に避難
しておりましたので8人家族でした。
滅多に耳を貸さない私の戦争体験等を孫たちに話す
機会が与えられ、感謝しております。
今は友人、知人に安否不明の者がおり心配しており
ます。また、福島原発事故、関東地方の余震も心配で
す。どうぞお気をつけてください。 (2011.3.24)
前略、大地震の発生から早くも一ケ月、やっと東北
にも春がやって来た感じの今日この頃です。
おかげ様で私のところはライフラインも復旧し、食
料品等も並ばずに買えるようになりました。一時避難
していた若林区の孫たちも帰りましたので、同じ町内
会でまだ水道、ガスが復旧していない家も多くあり、
我が家は妻が知人や近所の人の入浴支援をしておりま
す。多い時は8人の日もあります。
私は隊友会(自衛隊OB会)ボランティアで太白区内
の避難所となった小、中学校等で後片付けをしていま
した。昨日(6日)で避難所の仕事は終わり、次の仕
事待ちとなります。
その間、全壊した友人宅の引き越し手伝いに行きます。
こんな時に、入浴支援やボランティアをさせて頂ける
ことは本当に幸せなことであり、神に感謝しております。
3日、やっとガソリンの給油が受けられましたが、
これを機会に出来るだけ徒歩で移動したいと思ってい
ます。バスは迂回路線の休日ダイヤです。地下鉄も完
全復旧までにはあと1ケ月は要しますのであまり利用
しておりません。
東日本大地震は大変ですが、被害者支援、復旧活動
が主体です。しかし、福島原発事故はこれからが大変
です。想定外では済まされません。私たちは被害がこ
れ以上拡大しないように神に祈るしかありません。
(2011.4.7)
前略、当地仙台も桜の季節となり、暖かい春がやっ
て来ました。例年ですと桜の名所、西公園や榴ヶ岡公
園は、朝6時ごろからお花見客の場所取り合戦が始ま
りますが、今年は全くその気配はありません。7日深
夜には震度6強の余震がありましたし、やはりこの種
行事は控え目なのかもしれません。
全壊した友人遠藤光春君宅(伊達藩時代からの老舗、
鹿落旅館)は13日に残念ですが解体されました。石巻
の友人本吉正君宅は、1階の天井まで浸水し、生活用品
だけは2階に運んで4日間過ごしたとのこと、引越しの
手伝いは彼の家一帯が立ち入り禁止区域になっており
行けませんでした。彼とは昨年ベトナム、カンボジアを
旅行した際、日本の両国に対する復興支援やその規模に、
我国の国力を感じ誇りに思いながらホテルで終戦直後
の我国復興の思い出等を語り合いました。
今回の大地震からの復興は、日本人の英知と団結力
を全世界に示し、戦争のない、そして震災に勝つ国作
りのモデルになることが、多くの外国から支援を受け
た恩返しにもなるのではないでしょうか。
7日の余震は震度6強で33年前の宮城県沖地震に
匹敵する地震でした。せっかく復旧したライフライン
も振り出しに戻ったり、更に被害が拡大したところも
多く、余震も本震もありません。しかも、福島原発に
近いところで多発しているのも心配です。無力な私が
今やれることは、被害がこれ以上拡大しないように神
に祈ることだけです。
地震、津波、火事、原発!くれぐれも御身御大切に。
以上、御礼方々近況ご報告まで 草々(2011.4.15)

松山暁賢兄宅訪問
会員 矢田部 稔

4月28日、私は松山暁賢兄に対しコルネリオ会か
ら震災お見舞いを述べるため、仙台を訪問しました。
私の妻も同行しました。震度7に対し彼の家は踏ん張
り、ライフラインは不能となりましたが、直接の人的
物的被害はない状態であったとのこと。もともと同兄
宅地域は津波の心配はない地域です。
彼自身は外出で、地下鉄に乗車中に地震に遭い、約
15 キロを徒歩で帰宅し、奥様と同居のお孫さんの無
事を、3日後に若林区のご長女一家の無事を確認され
たとのことでした。その間、電話、携帯、自動車等す
べての連絡手段が使えない状態でした。
同兄宅は、3月25日にライフラインが復旧し、未
だガス、水道が復旧しない近所の10世帯ほどに浴室
を開放し入浴支援を続けられました。また、隊友会の
ネーム入りコートを着たボランティアグループの一
員として避難所となっていた小、中学校等の後片付け
等をなさいました。松山兄はこのような奉仕が出来た
ことを神に感謝していると仰っています。
当日は同兄の運転により仙台平野を一巡しました。
例えば、海岸に近い仙台飛行場のフェンス内側には第
二のフェンスのごとく瓦礫、自動車、トラック、飛行
機、舟等が積み上げられていました。主要道路では自
動車走行はできるようになっていましたが、道路規制
によって沿岸部の被災地域には近づくことはできな
い状況でした。

被災地を訪問して
東アジア大会奏楽者 高橋 敬子

4 月3日~6日南三陸町、気仙沼、陸前高田市で支援活動
をしている団体の活動記録を撮る仕事で行ってきました。
まだ雪がちらつき気温が5度という厳しい冷え込み、
避難所によっては出入り口まで寝床をつくらなくては
いけないほど密集していて換気も悪く、咳きがあちこ
ちで聞こえ、大変厳しい状況で本当に胸が痛みます。
野菜ジュース(野菜サラダが食べたいという声が多
い)、下着、ガソリン、ストーブ、灯油を各避難所、物
品集荷場所、ボランティアセンターなどに届けたり、
避難所での簡易風呂の建設、被災者の現況を把握する
といった活動をしました。
ガソリンの状況は大分改善され避難所にも物品が多
く届けられるようになりました。ただ、地形や人数、
場所によって大分ばらつきがあります。車道が崩壊し
ている集落には物資が十分に行き届いていません。養
殖業や漁師の方が多いのですが、船、網一つでも 2 億
円、養殖の設備はもっとお金がかかります。まだ国か
ら再建策もなく見通しが立たず、折れそうになる思い
をなんとか必死で耐えている様子です。
気仙沼などボランティアセンターが機能し始めてい
る所はだいぶ状況が把握され、物資の支援や炊き出し、
分配が行われています。
国際飢餓対策機構が南三陸の中学校で教室を借り、
子どものケアなど活動していた。一日も早く仮設など
で生活を始めたい、というのが大きな声です。大きな
政策は行政にゆだねるしかありませんが暖かい食事の
提供など炊き出しと、子どもを思いっきり遊ばせる、
がれきや泥出しの片付けニーズが継続的に必要です。
教会関係ボランティアも様々入っていると思います。
全壊した気仙沼第一バプテスト教会のため、また教
会のなかった小さい漁村の被災地に多くの教会関係者
の支援の働きによって主の愛が現わされていきますよ
うに。心と霊的回復のために。集荷場所には多くの物
資があり、それが必要とされている小さな避難所に行
きわたりますように、必要な助け手が様々な方法で与
えられますように。それぞれお祈りください。
また、今回どの現場でも自衛隊員の活躍が印象に残
り、コルネリオ会の意義を改めて感じました。自衛隊
伝道の祝福を陰ながらお祈りしていきたいと思います。

祈り合いましょう
会長 今市 宗雄

コルネリオ会では、ニュースレターを会員約130
名と協力牧師約140名へ送付しています。
昨年9月には、東アジア9カ国の150名の同胞と成
田で大会を持ち主を高らかに賛美しました。
しかしながら、本大会にコルネリオ会員・准会員で参
加できたのは、僅か15名ほどでした。
それでも忍耐をもって私共に恵みを下さる主に応えて
行くために、本日は会員一人一人がコルネリオ会の活動
について更に祈って頂くことを提唱します。先ずは、コ
ルネリオ会が用いられていることへの感謝の祈りです。
次に、自衛隊員の使命遂行への祈りです。更に、世界軍
人クリスチャンの平和への貢献への祈りです。一日の祈
りの中で、これらを覚えていただきたいものです。
あらためて、使徒の働き第10章を以下に抜粋します。
さて、カイザリヤにコルネリオという人がいて、イ
タリヤ隊という部隊の百人隊長であった。
彼は敬虔な人で、全家族とともに神を恐れかしこみ、
ユダヤの人々に多くの施しをなし、いつも祈りをして
いたが、ある日の午後三時ごろ、幻の中で、はっきり
と神の御使いを見た。御使いは彼のところに来て、「コ
ルネリオ。」と呼んだ。彼は、御使いを見つめていると、
恐ろしくなって、「主よ。何でしょうか。」と答えた。
すると御使いはこう言った。「あなたの祈りと施しは
神の前に立ち上って、覚えられています。さあ今、ヨ
ッパに人をやって、シモンという人を招きなさい。彼
名と協力牧師約140名へ送付しています。
昨年9月には、東アジア9カ国の150名の同胞と成
田で大会を持ち主を高らかに賛美しました。
しかしながら、本大会にコルネリオ会員・准会員で参
加できたのは、僅か15名ほどでした。
それでも忍耐をもって私共に恵みを下さる主に応えて
行くために、本日は会員一人一人がコルネリオ会の活動
について更に祈って頂くことを提唱します。先ずは、コ
ルネリオ会が用いられていることへの感謝の祈りです。
次に、自衛隊員の使命遂行への祈りです。更に、世界軍
人クリスチャンの平和への貢献への祈りです。一日の祈
りの中で、これらを覚えていただきたいものです。
あらためて、使徒の働き第10章を以下に抜粋します。
さて、カイザリヤにコルネリオという人がいて、イ
タリヤ隊という部隊の百人隊長であった。
彼は敬虔な人で、全家族とともに神を恐れかしこみ、
ユダヤの人々に多くの施しをなし、いつも祈りをして
いたが、ある日の午後三時ごろ、幻の中で、はっきり
と神の御使いを見た。御使いは彼のところに来て、「コ
ルネリオ。」と呼んだ。彼は、御使いを見つめていると、
恐ろしくなって、「主よ。何でしょうか。」と答えた。
すると御使いはこう言った。「あなたの祈りと施しは
神の前に立ち上って、覚えられています。さあ今、ヨ
の名はペテロとも呼ばれています。見ると、天が開け
ッパに人をやって、シモンという人を招きなさい。彼
の名はペテロとも呼ばれています。見ると、天が開け
ており、大きな敷布のような入れ物が、四隅をつるさ
れて地上に降りて来た。その中には、地上のあらゆる
種類の四つ足の動物や、はうもの、また、空の鳥など
がいた。そして、彼に、「ペテロ。さあ、ほふって食べ
なさい。」という声が聞こえた。しかしペテロは言った。
「主よ。それはできません。私はまだ一度も、きよく
ない物や汚れた物を食べたことがありません。」すると、
再び声があって、彼にこう言った。「神がきよめた物を、
きよくないと言ってはならない。」どの国の人であって
も、神を恐れかしこみ、正義を行う人なら、神に受け
入れられるのです。ペテロがなおもこれらのことば話
し続けているとき、みことばに耳を傾けていたすべて
の人々に、聖霊がお下りになった。
なお、今後の主要行事は以下の通りです。
2011
Interaction
Mongol
2012
Interaction
2013
Taiwan
EA Conference
Korea
2014
World Conference
未定
2015
Interaction
Japan
2016
EA Conference
2017
Taiwan
Interaction
Mongol
2018
Interaction
Korea
2019
EA Conference
Japan

2011年度総会報告

4月9日(土)、2011年度コルネリオ会総会が高田馬
場マルエツビル2F集会所にて実施されました。2010
年度の活動報告・会計報告と2011年度の活動計画・予
算計画及び役員人事の審議がありました。
また、2011年度の活動計画、役員人事、会計決算及
び予算は以下のようになっています。異議のある方は
会宛て1ヶ月以内に申し立ててください。

2011年度コルネリオ会活動計画および担当者
1 方針
2010東アジア大会の恵みに応答すべく広報と宣
教に努めるとともに国外活動へ参加し、コルネリ
オ会を活性化して会員の使命達成に寄与する。
2 活動要領
(1)月例会の活用
ア 聖書の学びを通して率直な意見交換を行い、
会員相互の霊的な一致を助長する。
イ 提案や問題点を持寄り,出席者全員で解決し
て行く。
ウ 新人の開拓に努めるとともに、来訪者を歓迎
して地境を広げて行く。
(2)広 報
ア 道央地区の教会へ初発送したニュースレターの
効果を確かめ、他地区の会員開拓に反映して行く。
イ ニュースレターへの会員投稿を勧め、会活動へ
の参画意欲を醸成して行く。
(3)宣 教
ア ホームページを更に活かし、会を通じての宣
教に努める。
イ 自衛隊宣教会とは、宣教活動の方向を周知しつ
つ、忍耐をもって協調を続ける。
ウ テモテ会とは、韓国軍人クリスチャン及び関係
者との交わりを通し信仰を深め励まし合う。
(4)国外活動への参加
ア AMCF(世界軍人キリスト者の会)及びACCTS
(AMCFの教育支援機関)との連絡・調整を持続
し、各行事への参加に努める。
イ 2011インタラクション(モンゴル)への教官・受講
者の派遣及び台湾記念行事への出席を準備する。

(5)会 計
コルネリオ会会員の海外派遣宣教師、教職顧問、
AMCF及びACCTS等への献金に努める。

役員人事
会長 今市宗雄 会計 加瀬典文
副会長 石川信隆 監査 長濱貴志
総務 伊藤忠臣 玉井佐源太
渉外
矢田部稔
教職顧問
金学根
中野久永 井草晋一
薮内隆志 徳梅陽介
広報 圓林栄喜
芝 祐治

2010年度決算
(2010.4.1~2011.3.31)
1 収入 アジア大会より繰越(※) \693,983
献金 \741,500
利子 \223
合計 \1,435,706

2 支出 講師・謝礼費 \20,000
ニュースレター作成・発送費 \119,846
集会費・例会会議費 \14,756
新聞雑誌広告費 \58,080
慶弔費 \0
接待交際費 \9,829
旅費交通費 \30,000
事務通信費 \12,467
雑費(振り込み手数料) \4,380
献金(国内教会・自衛隊宣教会等) \75,000
小計 \344,358
2011年度への繰越 \1,091,348
合計 \1,435,706
※席上献金外貨のレート変動により昨年報告時(\681,174)
より増額

2011年度予算
(2011.4.1~2012.3.31)
1 収入 前年度繰り越し \1,091,348
献金 \400,000
利息 \200
合計 \1,491,548
2 支出 講師・謝礼費 \20,000
ニュースレター作成・発送費 \120,000
新聞雑誌広告費 \45,000
集会/例会費 \15,000
慶弔費 \20,000
接待交際費 \10,000
旅費・交通費(国内・国外移動) \30,000
事務通信費 \8,000
雑費(振り込み手数料) \5,000
献金(国内教会・自衛隊宣教会等) \175,000
次年度への繰越 \1,043,548
合計 \1,491,548
058
(編集子)
災害派遣中の自衛隊の活動が守られるようお祈りください。

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