あれから3年(被災地は今)
コルネリオ会 会員 松山曉賢
2011年3月11日の東日本大震災から今日で3
年、東京では、中央追悼式典が行われ14時46分、
死者、行方不明、関連死を合わせて約21,500名
のご冥福を祈り、全国一斎に黙祷が捧げられました。
当地では、いのち以外のすべてを失った人もたくさ
んいます。がんばれ宮城!がんばれ東北!をバネに、
みんなが心を一つにして頑張っております。
しかし、地元感覚では、復興は殆んど進んではおり
ません。震災はだんだん風化し、更地となった被災地
と風評被害だけが残っているのが現状です。
私の住んでいる仙台市太白区八木山は、近場の青葉
城城壁が崩落し、八木山から仙台駅に通じる観光道路
(市道仙台城址線)は、未だに開通の目途さえ立って
いません。また、青葉城のシンボル、昭忠塔の鵄(翼
巾6.7m、重量17.5t)は、高さ20mの頂上から落下
したままの状態で、タキロンに囲われております。こ
こは仙台の観光名所ですが観光客も激減して、復興ど
ころか復旧の目途もついておりません。(写真)
地震や津波は天災であり、防災には限度があります。
岩手県宮古市田老町には万里の長城に例えられる巨大
防潮堤があります。過去に田老町を訪れた人々の誰も
が、これ程の巨大堤防は本当に必要なのか?と、疑問
視されていたことを思い出します。
この町は明治三陸津波(1896年)では1,859
人の犠牲者を、そして昭和三陸津波(1933年)で
は911人の犠牲者を出しております。その教訓から
将来の防災に備えて築いたものでした。
しかし、今回の津波は、この巨大防潮堤を優に超え
る勢いで町を襲ったのでした。181名の犠牲者は、
過去の三陸津波に比して少ないとは云え、町が誇るこ
の巨大防潮堤が住民に安心感を与え、非難を遅らせて
しまった、云わば人災なのです。防災施設と防災訓練
とは車の両輪みたいなものです。平常時における住民
の防災意識と避難訓練が如何に大切かを改めて感じた
1日でした。
小生は隊友会々員として、また八木山分会長として、
ボランティアで震災の年には太白区内の小学校等16
か所の避難所の後始末に、翌年は福島原発救援ボラン
ティアで南相馬市に、昨年は川俣町(福島市の東)に
参加しました。その後、小生自身が心臓病で入院、手
術を受ける羽目となり、現在は体力的なボランティア
は控えておりますが、隊友会の仕事を通して、微力で
すが支援させて頂いております。隊友会にはコルネリ
オ会からも多額の義援金を頂き感謝いたしております。
小生の所属する日本基督教団仙台広瀬河畔教会も約
20か所のひび割れが生じ、現在建て替えを検討中で
す。仙台市の震災復興に合わせて地域に根ざす教会と
して、また被災者の精神的な支えとしての一役を担う
ことが出来ますよう、神に祈っております。
AMCF世界大会のご案内
11 月に開催される AMCF 世界大会への案内が AMCF
世界会長から届きました。前回の世界大会は、2004
年に韓国で開催されましたので、10 年ぶりの開催と
なります。なかなか開催されない貴重な機会ですので
皆さま奮って参加ください。
参加を希望される方(検討中の方も結構です。)は、
石川会長(cgishikawa@m4.dion.ne.jp)までお知らせ
ください。よろしくお願いいたします。
強くあれ雄々しくあれ
親愛なるMCF※1リーダーの皆さま
シオンの娘よ。喜び歌え。楽しめ。見よ。私は来て、
あなたのただ中に住む。-主の御告げ-その日、多く
の国々が主につき、彼らはわたしの民となる。
ゼカリヤ書2章10節~11節
これらの言葉は昨年11月に行なわれた南アフリカ
共和国での2014年AMCF世界大会準備会における最後
の祈りの際に与えられました。
準備委員会が会場としてヨベルコミュニティー教
会を押さえてくれたことを嬉しく思います。そして、
委員会は神の支えのもとに2014年11月30日~12月
6 日、南アフリカ共和国のケープタウンに世界中から
軍人クリスチャンを受け入れるため、奔走してくれて
います。
前任者のリ―将軍、準備委員会もこの歴史的な行事
に参加する皆さんを歓迎します。
プログラムは、世界の軍事組織のなかでのクリスチャ
ンのあり方に焦点をあてており、よく訓練された弟子
となるための助けとなるでしょう。
リー将軍は2011年、この大切な集会に参加でき
そうにない国々を支援すべきであるとAMCF副会長や
MCFのリーダーに手紙をしたためました。
私も、多くの被支援国が参加できるよう神様に求め
ていきたいと思います。
これは、キリストにあって一つということを確認し、
世界の軍人たちが神の国を建設することを支援する
唯一の機会なのです。
我々は第Ⅱコリント8章のようにマケドニア教会
が貧しさを克服し、彼らの能力以上に与えることの恵
みを学んだように、彼ら以上のことができるようにし
ます。
世界中の最も貧しい MCF の数人はもうすでに献身的
な寄付を受け取りました。神がすでに生み出された経
済的な贈り物のゆえに、神に感謝しています。我々は
今回のすべての経費を200万ドルで見積もっています。
MCF メンバーの皆さんに経済的な寄付をお願いしま
す。すべてのMCFメンバーが大会のために5ドルをさ
さげてくだされば、すべての国のMCFから現在と将来
のリーダーを送ることができるのです。
また、地方教会を建設する基金や、行事に係る基金
も検討ください。そして、貧しい国からの参加者への
支援を検討ください。参加者一人当たりおおよそ2500
ドル必要です。
今回の大会のテーマは、‘強くあれ、雄々しくあれ’
ヨシュア記1章7節です。これは皆さんの大会であり、
私は皆さんにヨシュアのように信仰にたつようお願
いします。
また、みなさんが奉げてくださる献金はACCTS※2、
MMI※3、MSO※4宛にお送りくださるか、南アフリカの
「Joshua Trust」にお送りください。
神が願いに応えてくださり、2014年の南アフリ
カでの交わりの分かち合いができることを楽しみに
しています。
主にありて
AMCF 世界会長
退役将軍 Srilal Weerasooriya(スリランカ)
最新・詳細の情報は、http://www.amcf-int.org/
で確認ください。
※1 Military Christian Fellowships(軍人キリスト者の会)
※2 Association for Christian Conferences, Teaching and Service
(軍人クリスチャン教育奉仕協会)
※3 Military Ministries International(国際軍事伝道会)
※4 Mission Support Organization(伝道支援機関)
アルゼンチン宣教(その2)
コルネリオ会 会員 圓林 栄喜
在原宣教師が、アルゼンチン宣教に導かれるまで
の神様の働きについて、在原宣教師の証を2回にわ
たり紹介します。
3 アルゼンチン宣教準備期(日本での神の導き 1)
信仰者であれば、多かれ少なかれ、神様の導き、摂
理とも言うべき体験をすることがあります。私(在原
繁宣教師)もまた、明確なアルゼンチン宣教への召命・
確信を何度も与えられました。アルゼンチン宣教に導
かれつつあった私は、「確信」と「力」を頂くため、昭
和59 年(1984 年)、山中湖のキャンプ場で一人断食祈
祷の最中、母教会の御殿場教会の設立者である、アク
セルソン宣教師との祈りの中で異言を通じて神の語り
かけを受けました。
①「あなたを選び、召したのはこのわたしである。あ
なたはこれから、わたしにのみ信頼して従って来なさ
い。わたしが、あなたを導き、油を注ぎ、力を与えま
す。必要のすべては、このわたしが備えます。わたし
の栄光のために、今よりあなたを用います。わたしに
従いなさい。」
この語りかけに「確信」と「力」を受けましたが、
宣教への協力を求めて始めた地方教会巡回の旅は、
田舎の、それも単立教会の元牧師ということもあり、
かなりの苦戦を強いられることになりました。
第1回目のアルゼンチン視察の後、アルゼンチン宣
教を支援してくれる教会がなかなか増えず、成果が上
がらず、相次ぐ敗北が続くことで人間の士気は低下し
てまいります。「ペンテコステ系教会の牧師だから」、
「在原という人物を個人的に知らない」、「海外宣教
に対する重荷を持たない」等がその理由で、そんな「進
退窮まったか」と思えるほどの疲労感に襲われた五月
晴れのその日、私は、関西地方教会への巡回に駒を進
めるため、まず母校のKBI(関西聖書学院)での「い
やし」のセミナーに参加する機会が与えられました。
しかし、その時の私は「霊、魂、体」三拍子の疲労
の局限という状態下にあり、まさに「自分に絶望」し
きった状態にあったのです。しかし「己の力」に頼ら
ず「自分に絶望」したその時にこそ、神様は、その両
手に最大の恵みを備えて私を迎えられたのでした。
そこで、オーストラリア人牧師の祈りを通して二度
目の預言を聞くことになります。
②「あなたを召したのは、このわたしです。あなたは、
私のみ信頼しなさい。必要のすべては、わたしが備え
ます。わたしはあなたに力を与えて、共に歩み導きま
す。わたしはあなたを、わたしの栄光のために用いま
す。わたしに従って来なさい。」
神様は近くにおられ、実際に霊的、精神的、肉体
的な癒しと力を供えられることを、この時に体験す
ることになりました。その力とは「権力によらず、
能力によらず、わたしの霊によって。」(ゼカリヤ4
章6節)そのものでした。「主の霊に満たされなけれ
ば、戦いに勝つことはできないこと」を、この時に
人格全体で悟らされることになるわけです。もしも、
この時の霊的体験を経ず、人間的熱心さだけで宣教
地入りしていたなら、宣教活動は1期4年で終えて
いたでしょう。
そして、巡回説明の日程を着実に消化し、中国・九
州地方への巡回の途上で、秋口に関西聖書学院の創立
25周年記念式典のため、再び聖書学院を訪れること
になった私は、この日、スウェーデンから一時帰国
していた学院の元委員長F・スンベリー ご夫妻にお
会いすることになりました。
F・スンベリー師夫妻との祈りの中で奥様から3度目
の預言が与えられます。
③「あなたを召したのはわたしです。あなたはこれか
らわたしのみ信じて来なさい。わたしがあなたを導き
ます。わたしはあなたに力を与えて、わたしの栄光の
ために用います。備えはすべてこのわたしがします。」
3回も同じ預言の言葉を受け取った私は、地の果
てアルゼンチン宣教という、無謀とも思われていた
この働きが自分の願いや野心から出たものでなく、
主からの霊的プロジェクトであることを確信するこ
とができることになりました。その時の確信とは「主
に対する信頼により、この戦いには勝てる、必ず勝
てる」というものでした。
「信仰は望んでいる事がらを保証し、目に見えない
ものを確信させるものです。」(へブル11章1節)
スンベリーご夫妻に別れを告げ、霊的感動に心震
えた私は、宿泊していた自室に急ぐことになりまし
た。それは、主に礼拝をささげたい衝動に押し出さ
れたからでした。ベットの横にひざまずき「ハレル
ヤ」を口にしながら祈ること数分後、今度は「天来
の御声」を耳にすることになりました。その御声と
は、「日本での戦いは終わりました」というものでし
た。決して思い込みや感じでものを言うのではあり
ません。人間の肉声とも思える静かな御声が、私の
心の真ん中に、確かに響いては聞こえてきたのです。
その時に、目の前にそびえる巨大な岩のようなもの
が、「ガラガラ」と音を立てるように崩れる思いがや
ってきました。「何かが起こった」と確信した私は、
家族の住む御殿場に電話をかけ、妻から驚くべき報
告を耳にすることになりました。妻の話によれば「昨
日、JICA(国際協力事業団)から電話があり、かね
て申請していた「アルゼンチンへの移民申請」が受
理され、私たち家族は1988年1月22日成田発
のアルゼンチン行の飛行機に乗ることになる」とい
うものでした。さらに「在原家5名の飛行機代の全
額が、JICAを通して日本の政府から支給される」と
いう驚くべき内容だったのです。家族5人の飛行機
代だけでも当時は莫大な額でしたので、これを満た
すことを考えるだけで,私の信仰は激しく揺さぶら
れていたのです。過ぐる3回の預言で語られた「必
要のすべては、このわたしが満たすであろう」とい
う主からのことばが、この日に成就することになっ
たわけで、私の不信仰は「神のことばは生きていて、
力があり・・」(へブル4章12節)という「みこと
ば」の前で吹き飛ぶことになりました。この出来事
は、まさに「使徒行伝」を見るようでした。新たな
確信も「みことば」を伴ってやってきました。「キリ
スト・イエスは昨日も今日も、いつまでも同じです」
(へブル13章8節)「見よ、わたしは世の終わりま
で、いつも、あなたがたとともにいます。」(マタイ
28章20節)「私たちは真実でなくても、彼(主イ
エス・キリスト)は常に真実である。」(2テモテ2章13節)
現代は「使徒行伝時代」の継続下にあることを
確信させる、貴重な信仰体験でした。
(次回に続く)
2014 年度総会に参加ください。
コルネリオ会事務局
主の御名を賛美申し上げます。いつもコルネリオ会
のためにお祈りとご支援を賜り感謝申し上げます。
2014 年のコルネリオ会総会・夕食会を次のとおり開催
します。参加される方は圓林(hsenrin_55@ybb.ne.jp)
宛5月5日までにお知らせください。よろしくお願い
申し上げます。
2014 年度コルネリオ会総会
日時:2014年5月10日1300~1630
場所:馬橋キリスト教会
〒166-0002 東京都杉並区高円寺北4-24-11
Tel03-3330-1533
Fax:3339-2048
次第:開会礼拝 (1400~1440)
メッセージ 新井宏二牧師
総 会(1450~1600)
活動報告計画・予算決算・人事
演奏会 (1600~1630)
井草聖二兄によるギター演奏
夕食会(1700~1830)
中華料理「豊味苑」
03-3223-5756 高円寺駅徒歩2分
献金感謝(2013.12.1-2014.3.31)
いつもコルネリオ会を覚えていただき感謝致します。
矢田部稔 和子、中野久永、松山曉賢、加瀬信吾、
篠田肇、伊澤勲、片山進吾、河野行秀、狩野和夫、
滝口嚴太郎、荒尾保志、木下真由美、北川政雄、
森祐理、田中文宏、玉井佐源太、郷家一二三、
倉松功、石井克直、飯塚正実、海野幹郎、伊藤忠臣、
長橋和彦、石川信隆
4月に異動された兄弟姉妹・ご家族の上に、主の守りと祝
福がありますようお祈りください。
(編集子)