2016軍人キリスト者東アジア大会に参加して
コルネリオ会 会長 石川信隆
この度、台北で行われた軍人キリスト者東アジア
大会に10月17日―18日の間、参加してまいりま
した。
大会の場所は、台湾チェンタン海外青年活動センタ
ーと言って、青少年を訓練する立派な施設でした。
大会のモット―は、「キリスト・イエスにあってみ
な一つ」(ガラテヤ 3:28)で、大会の目的は、「キ
リスト・イエスにあってみな一つ」という喜びを以
て、お互いに主を崇め、お互いに励まし合い、軍隊
の中に福音を広めていくことでした。
1日目の歓迎夕食会では、挨拶に始まって、台湾
固有の踊りや演奏、また韓国代表団の賛美もあり、
カザフスタンのビクトル兄が即興でピアノ演奏と
歌を披露しました。外国に行くと何か一つ芸(歌か
踊り、楽器など)ができることが必要と感じました。
2日目の午前の基調講演メッセージの前に、日本
がお祈りをするように言われましたので、ラッセル
さんにご指導いただき英語でお祈りをさせていた
だきました。
基調講演のメッセージは、詩編33:12「幸いなこ
とよ。主をおのれの神とする、その国は。神が、ご
自身のものとしてお選びになった、その民は。」か
ら、台湾(中華民国)と中国(中華人民共和国)が
イエスキリストにあって一つになれるように祈っ
てください、といった内容でした。
2日目の午後、私は、日本のコルネリオ会の報告
をいたしました。
まず、コルネリオ会の簡単な歴史、
1989 年にエステラフィンチ宣教師によって、横
須賀を拠点として日本の軍人たちにキリスト教が
宣教されたこと。1959 年に戦後のコルネリオ会が
発足したこと。1986 年に日本で初めてアジア大会
が開催されたこと。その時、私は未信者でしたが、
その大会期間中にイエス様が私の心に入って下さ
り、悔い改めの祈りを韓国の若いチャプレンの前で
したこと。
この度、台北で行われた軍人キリスト者東アジア
大会に10月17日―18日の間、参加してまいりま
した。
大会の場所は、台湾チェンタン海外青年活動センタ
ーと言って、青少年を訓練する立派な施設でした。
大会のモット―は、「キリスト・イエスにあってみ
な一つ」(ガラテヤ 3:28)で、大会の目的は、「キ
リスト・イエスにあってみな一つ」という喜びを以
て、お互いに主を崇め、お互いに励まし合い、軍隊
の中に福音を広めていくことでした。
1日目の歓迎夕食会では、挨拶に始まって、台湾
固有の踊りや演奏、また韓国代表団の賛美もあり、
カザフスタンのビクトル兄が即興でピアノ演奏と
歌を披露しました。外国に行くと何か一つ芸(歌か
踊り、楽器など)ができることが必要と感じました。
2日目の午前の基調講演メッセージの前に、日本
がお祈りをするように言われましたので、ラッセル
さんにご指導いただき英語でお祈りをさせていた
だきました。
基調講演のメッセージは、詩編33:12「幸いなこ
とよ。主をおのれの神とする、その国は。神が、ご
自身のものとしてお選びになった、その民は。」か
ら、台湾(中華民国)と中国(中華人民共和国)が
イエスキリストにあって一つになれるように祈っ
てください、といった内容でした。
2日目の午後、私は、日本のコルネリオ会の報告
をいたしました。
まず、コルネリオ会の簡単な歴史、
1989 年にエステラフィンチ宣教師によって、横
須賀を拠点として日本の軍人たちにキリスト教が
宣教されたこと。1959 年に戦後のコルネリオ会が
発足したこと。1986 年に日本で初めてアジア大会
が開催されたこと。その時、私は未信者でしたが、
その大会期間中にイエス様が私の心に入って下さ
り、悔い改めの祈りを韓国の若いチャプレンの前で
したこと。
祈りの課題として、若い新入会員が引き続き例
会に参加できるように、また英語聖書研究会が引き
続き行えるように、さらに防大聖研が再開できるよ
うにお願いしました。そうしたら、終了後、東アジ
ア会長と理事会のメンバー全員が、私の頭へ手を置
いて日本人の救いのため、コルネリオ会のために祈
ってくれました。感激のあまり私は涙が溢れ出て止
まりませんでした。帰国後、リック大佐の奥さんか
らメールが来て、「台北で会って嬉しかった。あな
たのために祈ったので聖霊の大きな働きが下った
と思う。主の喜びの涙を流すあなたを初めて見た。
主を賛美します。」そして、
「あなたの始めは小さくても、その終わりは、はな
はだ大きくなる」(ヨブ 記 8:7)のみことばが書き
添えてありました。
私は2日目の夕方に北京へ衝撃国際会議のため
出発しましたが、貴重な経験と主からの励ましを受
けることができました。
今回の台北・北京の旅が主によって守られたこと、
皆様のお祈りのお蔭であったことを覚え、心から感
謝する次第です。
ピューリタンについて(その1) 運動の概要
コルネリオ会会員 長濱 貴志
米国クリスチャンの友人に質問をしたことがある。
「清教徒、特に1620年、英国からピルグリムファー
ザーズとして米国に渡った初期の方の歴史に興味が
あり、どのような人々だったのか。」と。
彼の答えは、「私の先祖がそうです。英国にはそれ
を証明する墓石がありました。」というものであった。
私が求めていた答えとはかなり外れているが、かな
り「ピューリタン」というものが身近になった気が
した。
私が求めていたのは、何故ピルグリムファーザー
ズと言われるピューリタンの一行は、母国英国を離
れ、新しい地に向かうことになったのか。その背景
である。英国ではどのような状況になっていたのか。
英国を出て行かざるをえなかった理由は何か。新し
い地でピューリタン一行は、何を求めていたのか。
その原動力となったものは何であったのかというも
のである。
「ピューリタンとはそもそも何か」から理解できて
いなかったのである。
まず、ピューリタン運動がどのようなものかその
概要を見てみたい。いくつか掻い摘んだ説明をして
みる。
ルターに始まる宗教改革の動きは、ヨーロッパの
カトリック教国の中に次のような影響を及ぼした。
ルターは、免罪符等で罪の軽減及び免罪を図ろうと
する聖書の主旨と異なる働きに反対する。形式主義、
権威主義的なカトリックの礼拝様式、組織運営に異
を唱える。聖書の教えに立ち返ろうとする働きであ
る。
この影響は、英国にも及んだ。英国ではその宗教
改革の流れを受け、英国国教会をカトリックの流れ
から改革した教会にしようとエリザベスⅠ世による
大改革が行われた。しかし、教会組織は国王(神か
らの権威を受け継いだものとして)を頂点とするカ
トリック同様の宗教組織、ヒエラルキーを保持した
改革であった。そこには、国家プロテスタントにお
ける宗教的関心と国家的関心との結合が見られた。
ここに反対する人たちが出てくる。英国国教会は、
宗教改革の主旨である聖書の教えに立ち戻ろうとする
働きとは異なる。改革したとはいえ不十分だった。 そ
こで英国国教会支持者(アングリカン)に対抗する運
動が起きる。これがピューリタン運動の始まりである。
では、どのような出来事があったのか紹介する。
1554年春頃から、宗教改革を徹底し、純粋化(ピ
ューリファイン)を図る者は、メアリー女王の処罰に
遭うか、難を逃れ英国を脱出、ルター派の教徒が占
め始めた大陸のウェーゼル、フランクフルト、バー
ゼル、ジュネーブ、エムデン、ストラスブール、マ
ールブルクに渡り始める。これはメアリーエグザイ
ル(Marian Exiles)とも言われ多い時には一度に8
00人もの反対者が大陸に渡った。
カルバンの働きが見事な改革を成したことに感銘
を受け、共感する信者も多く、カルバン主義の強か
ったジュネーブにも向かった。
1555年には、「祈祷書」をめぐり英国国教会派
の有力者コックスと改革を推進しようとする(フラ
ンクフルトでの抗争の主役となる)ノックスを中心
に逃避地フランクフルトで対立が起きる。これは、
同運動の源流とも言われ、聖書に基づく礼拝様式を
生み出す始まりとなる。
1620年には、ピルグリムファーザーズと言わ
れる信徒の群れが新転地での信仰共同体、社会を求
めて出航する。新天地では、メイフラワー号でプリ
マスいう地に到着する。彼らは、ウィリアム・ブラ
ドフォードなどに導かれたスクルービという村出身
の群であった。
英国内では、アングリカンに対抗し、聖書的信仰、
礼拝様式への改革がより先鋭化してくる。例えば、
ケンブリッジ大学のレディー・マーガレット神学教
授カートライトなどは、アングリカンを問題視する
教えを説き、先の教授職から追放された。彼らは、
国教会に関係する要職等を解任されて行く。
1642年には、英国国内で、王党派とピューリ
タンを中心とする議会派の間に内乱が始まる。改革
を推進し続ける働きは、ついに1649年、国王チ
ャールズ1世を裁判に掛け、処刑するに至った。王
政廃止。その後、クロムウェルを中心に共和制がと
られるが短命に終わり、1660年、王政に振り戻
されることになる。(王政復古)
出来事を見れば、歴史の教科書通りで「何だ体制
に反対して、結局失敗か」と理解してしまうかもし
れない。
しかし、このピューリタン運動の中から聖書的信
仰、聖書的礼拝様式、移動(エミグレ)、終末的信仰、
契約、民主主義といった現代の私たちが礼拝を守っ
ている様式と原則、私たちが社会で働く上で各組織
に見られる機能別の組織、人材の採用方法、国家の
働きと教会の宗教的関係を切り離そうとする宗教分
離等の原則のきっかけが生み出されていった。
次に、信仰に関わる側面として聖書に基づく信仰
である聖書的信仰、現世よりも約束された御国での
喜びを求める終末的信仰、地区教会(パリシュ)で
の働きを離れ外に出て行く、土着ではない信仰(エ
ミグレ)等の特色を見ていきたい。
参考図書
◯ 『ピューリタン―近代化の精神構造』 大木英
夫著、中央公論から出版
◯ 『偶然性と宗教』 大木英夫著、ヨルダン社
神は小さな願いをも
コルネリオ会会員 加瀬 典文
以前、ニュースレター(127 号 2011.10)に、東
日本大震災の災害派遣時のあかしを掲載させていた
だきました。その中で、かつて同じ部隊にいた後輩
から聞いた話として、東日本大震災の本震以後の最
大余震である4月7日の地震を、前もって言い当て
た災害派遣指揮官がいたということを書きました。
その人は災害現場で、陸自空自の部隊及び自治体側
にカリスマ的な存在感を示していたようです。私は
この世的な好奇心と、キリスト者としてそのような
神がかり的な人をどう理解したらよいのかという考
えから、ぜひその人にあって、当時の話を聞きたい
ものだと思っていました。
しかしながら、相手は陸自の指揮官、私は空自の
一幕僚。多分会うことはないのだろうと考えていま
した。でも、その人は私の心の奥底に忘れることは
ない存在でした。
月日は流れ、私は地方協力本部の募集課長に任じ
られました。地方協力本部は陸自を主体とした組織
ですが、募集は陸海空共通の仕事なので、私のよう
な空自の募集課長も若干名います。そして、上司の
地方協力本部長は陸自でした。着任して間もなく私
はあることに気づきました。本部長のプロフィール
には災害派遣隊指揮官の経歴が書かれていました。
派遣場所はあの後輩が派遣されたのと同じ場所…。
私はすぐ後輩に電話しました。「キミが話をしてい
た最大余震を言い当てた指揮官の名前って何?」な
んと本部長と同じ名前でした。
「間違いない!」私が会いたいと思って忘れ得な
いでいた人が、今、私の直属上司として目の前にい
る。普通に空自の部隊にいればこんなことはありえ
ませんが、地方協力本部という空自幹部としては珍
しい配置にされたからこそ起きたことです。何とい
う導きでしょうか! 世間一般には「そんなのはただ
の偶然だよ。」で片づけられてしまうことかもしれま
せん。しかし、キリスト者には偶然はありません。
全ては神の御手の中なのですから。
私はほどなくして、最大余震を予言できたのはな
ぜかと本部長に尋ねました。すると意外な返事があ
りました。「あれは、阪神淡路大震災の時、約1か月
後に最大余震が来たということを踏まえ、多分今回
もそうだと思って、だいたい4月の上旬に大きな余
震が起こると注意喚起をしただけだ。別に予言した
わけではない。」もしかしたら、謙遜気味にそう言っ
ているのかもしれませんが、真実というものは、こ
ういうことなのかもしれません。私たちが伝え聞く
話というのは、大げさになってしまっていることも
あるでしょう。また、この発言が元で、最大余震を
言い当てた指揮官という噂が生まれ、カリスマ的な
イメージが生まれたということは考えられると思い
ます。
結果、私のこの世的な好奇心も、キリスト者とし
ての疑問も、一挙にしぼみました。でも、それで良
いのだと思います。しかしなお言えることは、私の
つまらない願いにも神様は応えてくださったという
ことです。
主は確かに生きておられます。たとえ仕事が困難
であろうとも、生活で様々な問題を抱えていようと
も、主が間違いなくともにおられるということ、も
うそれで充分なのだと思わされます。よく、神様が
目の前に現れてくだされば信じられるのにという趣
旨の話を聞きますが、私には、思いがけない形で神
様がいらっしゃることを明確に示してくださること
が少なからずあります。神様は本当に私を愛してく
ださっているのだということに、心から感謝したい
と思います。
お祈りと献金に感謝
コルネリオ会のために祈ってくださる兄弟姉妹の
皆さま本当にありがとうございます。
また、いつも尊い献金を奉げてくださる兄弟姉妹
の皆さんにも心から感謝申し上げます。
さて、昨年のInteraction 以降、新しい兄弟姉妹
が徐々に加えられています。神さまの導きを役員一
同心から感謝しています。毎月実施されるコルネリ
オ会月例会も良き学びと交わりが与えられています。
ご都合のつく方は是非参加くださり共に恵みを分か
ちあうことができれば幸いです。
石川会長のアジア大会参加報告にもありましたが、防
大聖研の再開、英語聖書研究会の祝福ためにも是非お祈
りください。また祈りの課題がありましたら是非メール
等でお知らせください。祈りに覚えてまいります。
2016年も神様の祝福の内にクリスマスを迎え
ようとしています。今年も地震や風水害等自然災害
が続きました。国際情勢も混とんとしており、来年
もどのような年になるか分かりませんが、主の導き
を信じ、共に祈ってまいりましょう。
良きクリスマスと新年をお迎えください。
献金感謝(2016.8.1-2016.11.30)
編集子
いつもコルネリオ会を覚えていただき感謝致します。
矢田部稔、柳澤二郎、玉井佐源太、西澤邦輔、
桧原菜都子、北川政雄、廣田具之、石川信隆、
長濱貴志、今市宗雄、石井克直、吉田靖、中岡一秀、
手島浩、山下和雄、今村和男、圓林栄喜・さゆり、
梶原純一、滝口嚴太郎、基督兄弟団 水戸教会、
伊澤 勲、瀨在道晴・米子、中野久永・しのぶ
献金先:郵便振替(口座番号00130-3-87577)
加入者名(コルネリオ会)