ニュースレターNo.150(2019年4月)

主の働きの証
尾崎 伸作

防衛大学校同期の圓林くんと卒業後17年ぶりに神
様の尊い導きにより軽井沢で再会し、それ以来お送り
いただいていますコルネリオ会のニュースレターを
感謝して拝読しております。
この度、投稿させていただく貴重な機会を感謝し、
私に起きた主の働きと、これからの歩みについて証を
させていただきます。
救われる前の私は、仕事においても、私生活におい
ても、成功し社会的に認められる人物になることを目
指していました。自衛隊を退職し、アメリカに留学、ア
メリカの企業で働きたいと思ったこともその気持ち
からでした。その中で、学業、仕事での成果の原動力に
なっていたのは、剣道の教えでした。前に向くこと、下
がらないこと、無心に打ち込むこと。確かに武道を通
じて、人との出会いにもめぐまれ、心身の鍛練、そして
前向きで積極的なこころを養われたと思います。高校
時代の剣道の先生が教えてくださった言葉に、「平常
心是道」というものがありますが、実際いざ稽古が始
まると、勝ち負けにこだわり、疑ったり、恐れたり、迷
ったりとなかなか「平常心」を保つことは難しいもの
でした。
仕事においても、この課題は共通でした。アメリカ
では企業向けフードサービスの支配人として、顧客サ
ービスの向上に努めつつ、収益管理の責任を負う中で
常に人材不足に頭を悩ませる毎日でした。勤務先は、
日系自動車生産拠点の中にある研究所でした。良い人
材はほとんど高い給料で自動車会社にとられてしま
い、カフェテリアに雇える人材は限られていました。
朝、6時前に出勤し、欠勤する従業員が多ければ、すぐ
に日雇いの労働者を依頼しなければならないという
状況で、従業員に対する不信感とストレスは高まって
いました。
そんな状況の中、リチャードとクリスティーという
敬虔なクリスチャン夫婦と知り合う機会がありまし
た。クリスティーは定期的に我が家に訪れ、妻に英語
を教えてくださり、子育てについての話し相手にもな
ってくれていました。リチャードは会うたびにキリス
ト教の話をし、私はそのたびに「自分には剣道がある
から、大丈夫」と拒んでいました。ある週末に、クリス
ティーへの義理もあり、教会に行ってみることを決心
しました。最初は、アメリカの生活文化を体験すると
いう目的で、礼拝に座っていましたが、徐々に牧師の
熱心な説教、きれいな音楽と共に歌う聖歌に心を動か
されるのを感じました。特に、「人は皆、罪人であり、イ
エス様は私たちの罪のために死んでくださった」とい
うメッセージは私にとり、衝撃的でした。人には、煩悩
があるという考えは日本人的に知っていたのですが、
「罪人」と宣告されることは初めてで、厳しさを感じる
一方、イエス様の十字架での死がその罪を洗い流して
くれたのだという事実を知ることで、厳しさよりもそ
の愛の深さに心を動かされました。私の中に起こった
心の変化からか、職場でも良い人間関係を築けるよう
になっていました。
メッセージは理解しても、全てを受け入れるには、
ブレーキをかけるものが一つありました。それは、
「家」の宗教でした。私が生まれ育った家には、日蓮宗
の仏壇があり、毎朝、食事前、外出前、帰宅時、寝る前と
仏壇に手を合わせるのが習慣でした。生活と共にあっ
た仏教を捨てることは、あまり現実的ではありません
でした。そこで私の心に働いたのが、一時帰国時にお
世話になった牧師宅のお手洗いにかけられてあった
第一コリント13章13節でした。「いつまでも残るも
のは、信仰と希望と愛です」私に大きな一歩を踏み出
させたのが、「其の中で一番優れているのは愛です」と
いう部分でした。宗教でありながら、一番優れている
のは「信仰」でなく、「愛」という深いメッセージが私を
形式的で人間的な信仰から、愛と恵みに満ちたイエス
様のしもべになるのだという決意に導きました。仏教
に熱心でありましたが、夫婦喧嘩が絶えず、平安の無
い家庭に育った私には、「宗教」という枠を超えた大き
な力をこのみことばから感じ、欠けていたパズルのピ
ースを発見した思いでもありました。都会の喧騒とは
対照的な、とても平和で温かい牧師ご家族とのひと時
も、クリスチャンファミリーに働く神様の愛を感じさ
せ、私の心をイエス様に導きました。私は、イエス・キ
リストが私の罪のために死んでくださり、葬られ、3日
後によみがえられたことを信じてクリスチャンにな
りました。同年7月14日に、アメリカインディアナ州
の教会にて妻と共に、バプテスマを受けることが出来
たことは、アメリカ生活での最大の成果であり、救い
でした。
日本で仕事を始め、クリスチャンであることを両親
や職場の人々に告白しました。両親への告白は、想像
以上に親との距離をあけることになりました。父は帰
国後、私と会うことを拒否しました。家に帰っても仏
壇に手を合わさないのは、一家の一大事でありました
が、私自身これまで以上に両親の健康と幸せを祈れる
ようになりました。仕事においても、どんな状況の中
でも、神様の栄光を現すことができるよう祈りながら
何事にも前向きに取り組む平安が与えられています。
家族への証は、本当にチャレンジですが、神様は必ず、
祈りに答え、救いに導いてくださることを信じ、期待
して、希望を持って歩もうと思っています。この霊的
な闘いのために光の武具として示されている聖書の
みことばは、第一ペテロ3:15です。 「むしろ、心の中で
キリストを主とし、聖なる方としなさい。あなたがた
のうちにある希望について説明を求める人には、だれ
にでも、いつでも弁明できる用意をしていなさい。」こ
れまでも、そしてこれからも豊かに働かれる主の導き
に感謝して、私の証とさせていただきます。
コルネリオ会、会員の皆様が益々主に用いられ、祝
福されますことを心からお祈りしております。

信仰の証し
コルネリオ会 会員 宮田皓旦

1959 年の春は大学卒業年次で級友の多くは就職先
を内定しているのに私は未決定で不安な状況が続き
ました。2月の某日就職課の掲示板に「コイノニア・コ
ーナーコーディネーター募集 日本基督教協議会」の
張り紙を見て担当職員に委細を聞くと横浜市中区伊
勢佐木町にその職場があり、アメリカ人の宣教師に面
談するように指示を受けました。私は東京生まれで横
浜の土地は全く不案内でしたが、訪問してドナルド・
シアーズ牧師と面談した結果、4月から勤務すること
になりました。ここには前年、明治学院大を卒業した
日本基督教団の牧師の子息S氏と他に広島女学院出
身のKさんと立命館大出身のUさんとオーティスさ
んという年配のアメリカ人伝道師が勤務しており総
勢6人のスタッフで4階建てビルの2,3,4階の施設
の管理運営に当たりました。
コイノニア・コーナーの目的は地域の教会青年達
と米軍基地(厚木、座間、瀬谷、横須賀)勤務の陸海空
兵士、横浜ノースピアに寄港上陸する水兵達との交流
センターの役目を果たすことにありました。来館者は
クリスチャンに限らず英会話の習得を試みる学生達
(東京外語大、慶大、早大、ICU、フェリス、共立学園
などの女学生)が軍籍にある米国各地出身の若者達
との会話を楽しみました。私はその素材として生け花
茶道、書道、ピアノ演奏、レコード鑑賞、卓球プレイ
等々のプログラムの編成、また山下公園、三渓園への
散策ガイド、富士登山計画等を実施しました。センタ
ーの開館時間は13時~22時でした。シアーズ師は基
地のチャプレンとの会合や銀座教文館での会議など
で毎日は出勤出来ませんでしたが、日常の業務開始に
はシアーズ師のLord’s Prayerで始まり不在の時はオ
ーティス伝道師と共に唱和しました。
私の育った家は浄土真宗の仏教徒でしたのでキリ
スト教とは無縁でした。また親類にもクリスチャンは
いませんでした。私のキリスト教への接近は高卒浪人
時代に日比谷のアメリカ文化センターで写真雑誌ラ
イフの最新号を見たり、国会議事堂近くにあった東京
チャペルセンターの礼拝に参列したり、そうした中で
「キリスト教的ヒユーマニズム」に読書を通じて関心
を深めた事に始まるのではないだろうかと、今では考
えています。大学の英米文学科に在籍できたのもそう
した遍歴があったからでしょうか?学生時代は入学
金と1年目の学資は母(父親は4歳時死別)と姉・
兄達が出してくれましたが、以後全面的にアルバイト
生活で学資金を賄うことになりました。学業はその分
疎かになりましたが、学資を十分に得る手段として米
軍人と軍属の2家族(B家やG家)にハウスボーイと
して住み込み、働きながら通学しました。また、ある時
は、B氏の紹介で代々木のワシントンハイツ内で専用
の寮に住んで働き、そこから青山学院大学まで徒歩で
通学しました。GHQの命令で建設されたアメリカ軍人
家族の住居施設は広大な敷地でした。ウイキペディア
でワシントンハイツを検索すると航空写真の全景が
写されています。フェンスに囲まれたアメリカ村です
B 氏とG氏は面談の時解りやすい英語を話してくれた
ので英会話も覚えられると一石二鳥を期待したので
すが、時期を別にして彼らは虎ノ門のアメリカ大使館
に所属している情報収集分析官でした。日本語が堪能
な東部名門大学出身の典型的なWASPのインテリでし
たから日本語が通用するため英会話の勉強は思惑が
外れました。4年ほど前、偶然50年ぶりにG氏の名前
を新聞記事で読みました。それは韓国駐在の元アメリ
カ大使のG氏が問題の解決のため調整役としてNYか
ら京城に来たという報道記事でした。
コイノニア・コーナーでシアーズ師と面談の際、真
鍋頼一牧師の推薦を受けて来濱したのかと質問され
ましたが、私は真鍋牧師とは面識もなく就職課の案内
だけで来た事を告げました。後に知ったのですが、真
鍋牧師は頌栄教会の初代牧師で日本基督教団の議長、
青山学院の理事長等の要職にあった方でした。日本基
督教社会事業同盟理事長としてNCCに関係があり、そ
れでコイノニア・コーナーのスタッフ募集の件で青
山学院大学の就職課に話が渡ってきたわけです。クリ
スチャンでなかった私が採用されたのは主の御心と
聖霊による救いの現れに違いありません。
更に、コイノニア・コーナーに職場を得た翌年コイ
ノニア・コーナーから徒歩5分ほどの場所にある尾
上町の横浜指路教会で1960年4月7日のイースター
礼拝時に村田四郎牧師から洗礼を授かりました。私を
受洗の決心へと導いたのは聖霊の賜と信じています。
村田牧師は明治学院理事長、大学学長、日本聖書協会
理事長等の重職を兼ねられた方でした。奇しくも真鍋
牧師と村田牧師の二人は1887年(明治20年)出生し、
没年は1971年(昭和46年)同じでした。戦時中は文
部省の宗教団体組織統制方針により日本基督教団に合
一され、お二人ともそれぞれの教派の立場、メソジスト
牧師及び長老派牧師として大変苦労されました。受洗
を賜った村田牧師からは古武士に似た雰囲気とその説
教が時に烈々だったことが脳裏に刻まれています。思
うに受洗者は信仰告白でイエスキリストに従うと誓約
する時、自己のスピリット(精神・魂)の再生と救い
に預かったことを自覚し、それが真実であればキリス
ト者たるものは誰でも証しの道を歩み始めるというこ
とではないかと思います。そして、その道しるべは、聖
書を読むこと、礼拝を守ることに尽きると考えます。
私とコルネリオ会の交わりは2018年5月12日馬堀
聖書教会の例会とテモテ会で海野幹郎兄の救いの証
しに指路教会員の中岡兄と岡部兄と一緒に列席した
事に始まります。この3人は現在岡部兄が世話役主宰
責任者の任にある「横浜プロテスタント史研究会」
(第407回例会)会員で同じく会員の海野涼子姉が
過去の例会でエステラ・フインチと黒田惟信牧師が
創立した「陸海軍人伝道議会」に関する研究発表を行
っています。このため、曹源寺の星田・黒田両氏の墓
前礼拝に数年前から参列(毎回ではないが)してい
ます。
また、私的には青山学院大学で同窓の松山新氏が江
田島で海野兄と訓練をしていた事を知りました。この
ような背景を持つ私ですがコルネリオ会の交わりに
加えられた新参者です。イエスキリストの栄光と神の
国の出現を祈り私の証しとします。
2019 年3月11日 東日本大震災8周年記念日
“あなたたちは真理を知り、真理はあなたたちを自由
にする” ヨハネよる福音書 8章32節

神の栄光のために生きよう
コルネリオ会教職顧問 金学根

2月に実施されたコルネリオ会例会での金先生
のメッセージの概要をまとめました。
聖書箇所:エペソ1:3~7、ヨハネ15:16
〇 どのようにして救われるのか?
神は世界の基が据えられる前から、我々を選び、
御前に傷のない者にしようとされた。神が私たちを
選んでくださった。これがキリスト教の本質である
それでは我々はどのようにして救われるのか?熱
心な奉仕や祈りのような行いによっても、能力や力
でも決して救われず、イエス・キリストを信じる信
仰によって救われるのである。すなわち、神のみ言
葉を聞き、信じて救われるのである。
そして、信仰は聞くことから始まるのであるから
誰かがみ言葉を伝えなければ聞く機会は与えられ
ない。すなわち、すべての人に福音を伝えるように
聖書は語っているのである。(ローマ10:14~15)
〇 何を信じるのか?
この方以外には、誰によっても救いはない。(使
徒4:12)宗教多元主義がキリスト教の中にも入
り込んできており、宗教間の「平和」が強調されてい
るが、聖書の言う「平和」は違う。救い主はイエス・
キリストのみであることを忘れてはならない。ダニ
エルのように命が危険にさらされる中にあっても、
自らの信仰を曲げない歩みが求められる。
〇 救われた者はどのように生きるべきか?
  救われた者は、神の栄光のために生きるべきであ
る。わたしの名で呼ばれるすべての者は、わたしの
栄光のために、わたしがこれを創造したのである。
(イザヤ43:7)
  生涯を主に捧げて歩む中で、苦しみや試練は当然
ある。牧師としての成功、出世、事業の成功といった
もの以前に我々は神を礼拝する者である。我々は神
を心から礼拝しているだろうか。
また、我々はどのような信仰生活を送るべきであ
ろうか。主に与えられた命を感謝して歩むべきであ
る。
主がともにおられるならば何を恐れる必要があ
ろうか?(ガラテヤ2:20)聖霊に満たされ、主と
ともに歩んでほしい。わたしの母は祈りと断食によ
り、主と共に歩んだ人であった。実際に様々な奇跡
を体験した。主と共に生きるならば奇跡は起こるの
献金感謝(2018.12.1-2019.3.31)
いつもコルネリオ会を覚えていただき感謝致します。
献金を心から感謝します。
今市宗雄、芝 祐治、海野幹郎、圓林栄喜・さゆり、瀬
在道晴・米子、中村誠一、矢田部稔、長濱貴志、長橋
和彦、滝口厳太郎、加瀬典文、栗田祥子、
繁田春代、瀬戸重樹・美枝子、中岡一秀、吉田靖
飯塚正実、石井克尚、石川信隆、大沼薫
武宮俊夫、北川政雄
である。皆さんも、日々主と交わり、神様の栄光のた
めに真実な歩みをしてもらいたい。
2月コルネリオ会例会にて

お祈りと献金協力のお願い

2019 年8月29日(木)~31日(土)横浜地区で開
催される2019年アジア大会に向け準備中です。前回の
献金のお願いに応答し、多くの方々が献金をお捧げく
ださいました。ありがとうございます。目標献金額は
200 万円ですが、現在50万円の献金が与えられました。
もし、読者の皆様で、献金してくださる可能性のあ
る個人、団体、企業等をご存知の方がおられましたら
紹介ください。
なお、献金くださった方には今回の大会成果をお送
りさせていただく予定でございます。引き続きご協力
いただきますようよろしくお願い申し上げます。
コルネリオ会献金振込先
1. ゆうちょ銀行 コルネリオ会 00130-3-87577 
2. 三菱UFJ銀行 店番505 和光支店
口座番号0385701 ジエーエムシーエフ ナガハマタカ
ユキ
註:JMCF(Japan Military Christian Fellowship)
長濱貴志(会計担当) さらに、三菱UFJに献金をされた方は、入
金された旨(額、時期、領収書発送先、連絡先)をメールで連絡をし
ていただけると助かります。 nagahamatakayuki@me.com 

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