「平和を造るキリストの兵士」(4月例会メッセージより)
徳梅陽介(日本同盟基督教団 馬堀聖書教会牧師)
1 はじめに
馬堀聖書教会は今年創立 40 周年を迎えます。振
り返ると、横須賀という土地柄もあり、コルネリオ
会をはじめ多くの軍関係のキリスト者の方々との交
流が与えられ、その恵みに感謝しています。特にコ
ルネリオ会の皆様の熱い信仰に励ましを受けていま
す。本日はヤコブ書 3:13-18 を通して、平和を作る
キリストの兵士というタイトルでコルネリオ会の
方々との交流のエピソードを交えて話をさせていた
だきます。
「義の実を結ばせる種は平和を作る人々によって平和
のうちに蒔かれるのです。」ヤコブ3:18
2 平和を造る人たち
平和を造る人となるには、上(神さま)からの知
恵が必要です。地に属するもの(人間的な知恵)で
はなく、上(神様)からの知恵が必要です。隣人と
の平和を築くためにも神からの知恵が必要であり、
これは、イエス・キリストを信じて神との愛の関係
に入ってからも、熱心に神に祈り求めるべきもので
す(ヤコブ1:5)。
1988 年 AMCFのピアシー夫妻が防衛大学校で聖書
研究会(Cadet Bible Study)を始めるよう勧められま
した。その言葉に促され、1989 年から石川先生が退
官されるまで防衛大学校で毎月1回聖書研究会を続
けることができました。また、東アジア大会や
Interaction でもメッセージする機会を与えていただき
ました。そのメッセージの中で常に参加者に「平和
を造るキリストの兵士となってください。」 と語らせ
ていただいています。さらに、2002~2018 年まで韓
国軍の留学生の皆さんとテモテ会という交わりも与
えられました。その中でも、「皆さんには日本と韓国
の平和の懸け橋となってください。」と申し上げてき
ました。それらの交流を通して私たちの教会も恵み
をいただいています。
3 平和を造る源は何か
平和な関係を築く中で、罪が邪魔をしてなかな
かすすまないことがあります。上からの知恵が必要
です。人間の営みは人間的な知恵を使い、富、権力、
栄誉を獲得しようとします。しかし、それは自己中
心的なものです。自己中心的(苦いねたみ、敵対心
など)な地上の知恵は、平和を壊します(ヤコブ
3:14-16)。 平和を造る源は、上からの知恵により、
純真、平和、寛容、温順、柔和、憐れみに満ちるこ
とにあります(ヤコブ 3:17)。柔和な行いと軍人の行
いは矛盾しません。コルネリオ会の方々は非常に柔
和でした。
4 平和を造る種は平和のうちに蒔かれる
平和を造る種は、平和を造る人によって、平和の
うちに蒔かれます(ヤコブ3:18)。
軍の中で、まず相手を大切にし、尊重するよう、
個人的な平和の関係を築いていくことが大切です。
それが、国防の最前線にいる軍の中や、各国の軍人
との交流でも、信頼醸成につながり、ひいてはより
広い平和につながるのではないでしょうか。
クリスチャン自衛官の皆様は様々な制約の中で国
を守る必要があります。困難な中にあると思います
が、神様から知恵を頂き「平和を造るキリストの兵
士」として、それぞれの置かれているところで良き
証しが立てられ、さらに進んで行かれますよう、お
祈りいたします。
「異国の地での神の証し人」(5月例会メッセージより)
岡山敦彦(日本同盟基督教団 前大分恵みキリスト教会牧師 現在支援牧師)
安 重根(アン ジュングン)は、日本の初代の総
理大臣であり、その後朝鮮総督となった伊藤博文を
1909年に中国のハルピンで銃殺しました。日本
から見れば、安はテロリストです。しかし、韓国か
ら見れば、自分の国を植民地政策から守るために自
分の身をささげた英雄・ヒーローです。このように、
国の立場によって評価が全く変わります。
1. バビロンと南ユダ 日本と韓国
第1回バビロン捕囚で、バビロンは南ユダから、
多くの宝物を奪い取り、王を始めとして南ユダ国民
を自国に連れて行きました。また、ユダの優秀な若
者たちに対して、特別にエリート教育を施しました。
日本の1910年の韓国併合以来、多くの穀物、鉱
物資源を日本に運び入れ、戦地に日本の成年男子が
送り出すと、朝鮮半島から多くの成人男子を強制移
動させ(強制連行)、また彼らを戦場に送り、炭鉱で
働かせました。一部の朝鮮の優秀な青年たちを、日
本人の旧制中学への入学を許可して、日本のために
働くように教育しました。いつの時代も、支配する
者と支配される者との関係はたいへんよく似通って
います。
さらに、朝鮮の人たちには「創氏改名」で、強制
的に日本の姓を名乗るように強要し、また強制的に
神社参拝をさせて宗教の自由を奪い、参拝を拒否す
る人たちの命を奪いました。バビロンは、ダニエル
たちに対し、ペルシャの名前を付けさせ、偶像に備
えた食べ物を食べることを強制させようとしました。
これも同じことです。韓国では、公の歴史教育で日
本の植民地時代のことを詳しく教えています。しか
し、それに比べて日本は、朝鮮半島を始めとして、
東アジアや東南アジアを侵略して、多大な被害を与
えたことを教えることはごくわずかです。若者たち
の間に、歴史認識のギャップが生じるのは当然のこ
とです 日本は朝鮮から、5つのもの、宝物を奪い、
姓を奪い、宗教を奪い、命を奪い、国土を奪ったこ
とを忘れず、日本の犯した罪、先祖の犯した罪を悔
い改めることを忘れてはいけません。
2. 歴史に介入される神
天地創造の神は、私たちの歴史に介入される方で
す。神は、バビロンの宦官の長に、ダニエルたちを
愛し、いつくしむ心を与えられました。それで、ダ
ニエルたちは王の食卓のご馳走を食べることなく、
立派に成長しました。彼は、およそ15歳から70
年間、バビロンだけでなく、その後のペルシャの時
代まで、主の証し人として、素晴らしい働きをして、
神の栄光を表しました。神は、このように人を用い
て、現実の歴史に介入してくださるお方です。
「天国への備え:3つのIとSについて」(6月総会メッセージより)
リチャード ライレス (ACCTSアジアスタッフ)
1 はじめに
本日は天国に行くための備えとして私たちが行うべ
き3つのIとそれを行う上で大切にすべき3つのSに
ついてお話をしたいと思います。
2 私たちが天国に行くための備え(3つのI)
(1) Imminent:差し迫った死と、携挙に備える
私たちは死ぬか携挙されるかのどちらかであ
り、主の再臨が近づいている現在、どちらも差し迫
っていることを覚えて歩む必要があります。
(2) Informed:聖書を研究し世の中の動きを見究める
私たちは神の言葉を研究しなければなりません。聖
書の少なくとも 30%は預言的な内容です。私たちは神
の計画に従うものとして世界中で起こっていることを
見究めるために、そして神から教えられるために、み
言葉(聖書)のレンズを通して世界で何が起こってい
るのかを見守らなければなりません。
(3) Important:主にとって重要なことをする
毎日、毎時、毎分、すべての「情報」が私たちに
やって来るので、私たちは皆、緊急または即時の仕事
をしたいという誘惑に駆られます。しかし、私たちは
息を吸い込み、神を求め、みことばを読み、祈り、主
との関係において重要な仕事をすることを忘れてはな
りません。そして、私たちの中に人格を築き、キリス
トの体を築き、神から与えられた使命を果たす仕事に
優先順位を付けなければなりません。
3 天国への備えをする上で大切なこと(3つのS)
そして私たちは、天国に行くための3つの I を行う
上で、大切にすべき3つのSがあります。
(1) Sanctuary:聖書信仰の福音的な教会に所属する。
聖書に書かれている福音、聖書の御言葉を大切に
する教会に所属するべきです。
(2) Small Group:少人数の聖書研究を大切にする
迫害やコロナ等により益々教会は小さくなってい
ます。そのような中でもコルネリオ会、教会学校、
日曜学校等小グループでの聖書の学びや交わりを大
切にすべきです。
(3) Service:主のための奉仕を大切にする
牧師・宣教師だけが御言葉の働きに携わるのではあ
りません。クリスチャンは皆宣教に携わるべきです。
主がわたしたち一人一人に与えてくださった賜物と才
能をもって主のために奉仕することが大切です。
4 おわりに
私たちは皆、死か携挙のどちらかが差し迫ってい
るように行動し、福音・聖書という神の言葉を通して、
この世の動きや世界について情報を集め続け、神から
達成するために与えられた重要な仕事と使命を達成す
る覚悟を持ち続けるべきです。私たちはやがて天国で
神と一緒にいるようになります。それはもうすぐで
す!! 神が聖霊を通して、この世の出来事に気づき、
この地上での残りの日々に神の働きに集中する力を与
えてくださいますように!ハレルヤ
2022年度総会報告
コルネリオ会 圓林 栄喜
6 月11 日(土)、2022年度コルネリオ会総会をZoomで
実施し、2021 年度の活動報告・会計報告と 2022 年度の
活動計画・予算計画及び役員人事の審議を行いました。
2022 年度の活動計画、役員人事、会計決算及び予
算は次のようになっています。異議のある方は会長
(石川信隆)宛て 1 ヶ月以内に申し立ててください。
1 2022年度コルネリオ会活動計画
1 方針と目的
「主を待ち望むものは、新しく力を得る。」
イザヤ40:31
毎朝デボーションによって聖霊の力を得て、毎日の
仕事にかかる。
コルネリオ会は、2つのJ(Jesus とJapan)のため
に奉仕することを目的とする。つまり、イエス・キリ
スト(Jesus)への信仰を土台として、日本(Japan)
の平和と独立を守るために奉仕することを目的とする。
2.具体的活動
(1)例 会
ア 例会は、原則として毎月第2土曜日に開催する。
また、2022 年度もコロナが日本・世界に蔓延してい
る現状に鑑み、早急な終息を主に祈るとともに、
2022 年 2 月 24 日に始まったロシアのウクライナへ
の侵攻が終息するように主に祈る。さらにメールお
よびZOOM会議を通して、学びを充実する。
イ 学び会は 2022 年度も Inductive Bible Study
(使徒の働き)に従い、会員の霊的成長につながる
学び会とする。また牧師先生方によるメッセージお
よび各人の証しや祈りによってお互いの信仰を高め
合い、現役会員の使命が達成されることを祈るとと
もに、参加者全員および家族の平安と健康が保たれ
るように祈る。
ウ 新来訪者を歓迎し、共に学び交わる環境を醸成
していく。
(2)広 報
ア 会員の証しや学び会での恵み等、ニュースレタ
ーの記事をさらに会員の霊的成長につながる内容に
改善し、会員の活動への参画意欲を醸成していく。
イ 中央からの情報発信だけでなく、地方でのコル
ネリオ会活動(沖縄支部・関西支部・東北支部、ア
メリカ支部)の情報提供にも心がける。
(3)宣 教
ア ホームページにコルネリオ会の例会・総会の議
事録やYou Tube の URL を載せる。また各国AMCF
等のホームページの日本語での紹介等を実施して会
員等が活用しやすいホームページ作りに着意する。
イ 韓国軍人クリスチャンおよび防大生との交わり
を継続し、信仰を深め励まし合う。
ウ 宣教団体との協力を継続し、会員の霊的成長に
つながる情報を提供していく。
(4)国外活動への参加と支援
ア AMCF(世界軍人キリスト者の会)、ACCTS(AMCFの
教育支援機関)及びMSO(韓国の宣教支援団体)との連
絡・調整を維持し、相互の意思疎通を図る。
イ 2022年EA Interactionに参加する。(韓国主催10月
22日(土)にZoom会議で決定)参加者は候補者(圓林栄
喜兄、尾崎伸作兄、加瀬典文兄)及び希望者とする。
ウ AMCF(世界軍人クリスチャンの会)との親善に努める。
ACCTS(アメリカ、リック・ライレス元大佐)、MSO(韓国、
イー・カップ・ジン元中将)、世界会長(スリランカ、
スリアル・ウィーラーソーリヤ元大将)、東アジア副
会長(台湾、アンドリュウ・ツエン)、モンゴル(スミ
ヤ会長)などとの交流を継続する。
(5)会 計
ア 活動の運営資金が備えられるよう、ニュースレ
ターおよびホームぺージ等を通じて祈り求める。
イ 予算の効率的な使用に心がける。
2 2022年度 役員人事
役 職 氏 名(細部役割等)
会 長 石川信隆(全般、海外担当、名簿管理)
副会長 今市宗雄(会長補佐、例会担当)
中野久永 (会長補佐、海外担当)
総 務
圓林栄喜(総務全般)
尾崎伸作(総務補佐)
加瀬典文 (総務補佐)
佐藤有希子(総務補佐)
企 画
関博之(アイデア企画)
荻原洋聡(アイデア企画補佐)
森川拓弥 (同上)
加瀬真弓(賛美)
渉 外 薮内隆志(日本語ホームページ)
中野久永(英語ホームページ)
広 報
圓林栄喜(ニュースレター原稿募集・編集)
芝 祐治(ニュースレター宛先印刷・発送)
山田伊智郎(地域教会協力)
宮田皓旦(地域教会協力)
海野幹郎(国内広報担当)
中村誠一(沖縄支部)
甲斐悠樹(国内広報担当)
八木信如(同上)
中野久永(アメリカ支部)
会 計 長濱貴志(会計業務全般)
監 査 中岡一秀(会計監査)
教職顧問
佐藤順牧師(牛込キリスト教会)
金学根牧師(自衛隊宣教会)
井草晋一牧師(関西支部担当)
徳梅陽介牧師(馬堀聖書教会)
3 2021年度決算
(2021.4.1~2022.3.31)
1 収入 献金一般 \434,021
クリスマス献金 \4,000
利息 \7
前年度繰越金 \1,668,445
合計 \2,106,473
2 支出 講師・謝礼費 \60,000
ニュースレター作成・発送費 \68,460
13,2 新聞雑誌広告費 \13,200
集会費・例会会議費 \26,510
慶弔費 \0
接待交際費 \0
旅費・交通費 \0
事務通信費(はがき・切手等)
\6,907
2 雑費(振り込み手数料) \19,239
献金(国内教会・海外へ) \10,000
00 小計 \204,316
2021年度への繰越 \1,902,157
合計 \2,106,473
4 2022年度予算
(2022.4.1~2023.3.31)
1 収入 献金一般 \400,000
クリスマス献金 \5,000
利息 \10
前年度繰り越し \1,902,157
合計 \2,307,167
2 支出 講師等への謝礼・支援費 \180,000
ニュースレター作成・発送費 \70,000
新聞雑誌広告費 \15,000
集会/例会費 \30,000
慶弔費 \20,000
接待交際費 \20,000
旅費・交通費 \20,000
事務通信費(はがき、切手等) \10,000
雑費(振り込み手数料) \20,000
献金(国内・国外教会へ) \20,000
次年度への繰越 \1,902,167
,455
合計 \2,307,167
次年度繰越金 \1,902,167
献金感謝(2022.3.1-2022.6.30)
皆様の献金を心から感謝します。
在原繁・津紀子、石井克直、石川信隆、今市宗雄
内山義彦・和子、海野幹郎、大頭真一、岡山敦彦、荻原洋聡、
康田洋子、北川政雄、齊藤美穂子、篠田肇、柴田直子、
白井徹哉、瀬戸重樹・美枝子、中野久永、長橋和彦、野田秀、
桧原菜都子、福嶋信人、吉田靖
献金振込先は次のどちらでも結構です。
郵便振替口座:00130-3-87577(コルネリオ会)
銀行振込口座:三菱UFJ銀行 和光支店 店番505
口座番号0385701 ジェーエムシーエフ ナガハマタカユキ