ニュースレターNo.106

2004AMCF世界大会参加報告
コルネリオ会 会長 石川 信隆

ハレルヤ!主を賛美します。
この度、2004年9月14日-18日韓国ソウル郊外のオサ
ンリ祈祷院で行われたAMCF世界大会(テーマ:起きよ。
光を放て。イザヤ60:1)は、参加国134国、海外参加
者618名、韓国参加者2599名で、朝6時から夜10時
過ぎまで毎日びっしりのスケジュールでしたが、数々
の恵みと祝福をいただきましたので、その報告をさせ
ていただきます。

日本側で準備・発表したもの
① 賛美:日本チームの賛美は16日(3日目)の夕食会に、
「御手の中で」というリビングプレーズを英語・韓
国語・日本語で歌うことになっていたが、練習はほ
とんどしていなかった。ところが、14 日金浦空港
からオサンリ祈祷院へ行く途中の車の中で、ガイド
の金秀仁夫人が韓国語の賛美指導をしてくださっ
た。車の中には、滝口兄・伊藤兄・今市兄・井草姉・
石川兄・石川姉がいたので、ちょうど良い練習がで
き、当日の本番では金夫人と金学根宣教師も入り、
合計8名の賛美チームで歌うことが出来た。
② 祈祷:17 日夜の閉会礼拝で日本(JMCF)を代表
して石川が祈祷を担当した。英語で文章を作り、そ
れを前日Rick Ryles 米陸軍大佐にチェックしてい
ただいた。昼の間、外に出て声を出して練習してい
たら、丘の上で大きな声でお祈りしている女性がい
た。そうだ、ここは祈祷院というところだと改めて
思った。また日本からも西原兄(大阪)という若い
青年が断食祈祷に来ていた。本番のお祈りでは聖霊
の力が働いた。
AMCF世界大会 会場風景
③ 地域別報告:東アジア報告は台湾のLei副会長が
してくださるということで、準備はしていかなか
ったが、予め日本の状況(Activity of JMCF)を
メールで知らせていた。
15 日(2 日目)午後のアジア地域別討論の時間に
なり、モンゴル(ビデオ)、台湾などが各国の状況を
発表し始め、ここで日本が出ないのはまずいと思い、
メモをもとに手を上げて前に出て日本の状況
(2002 年のアジア大会開催・防大聖書研究会・自
衛隊宣教大会・平和祈り会・日本では政府機関の中
では宗教活動が禁止されていることなど)を即席で
話した。韓国のHong空軍大佐が韓国語の通訳を担
当してくれた。
④ 展示:会場で展示するものとして、2002年のアジ
ア大会の写真(A4 版)とそのとき使用した旗を持参
した。中野兄が予め3mx3mの広さを2つ予約し
ていたが、会場に行ってみると、そのスペースが
なく、空いているスペースに伊藤兄と金宣教師と3人で展示した。ところがあとで行ってみるとすべて取り払われていて、仕方なく本会場の後の机の上に展示したのだが、大勢の方たちが見に来てくださり、かえって大成功であった。
⑤ Interaction’05 東京の打ち合わせ:16日(3日目)の昼食後、台湾のLei副会長、ACCTSのDon Snow、Rick Ryles 大佐らと日本側の伊藤兄、今市兄、滝口兄、石川とが来年の Interaction’05 東京について打ち合わせをした。伊藤兄が準備した資料を基に話し合い、日本案(2005年8月12日―17日、東京開催)をおおむね了承していただいた。
2.学んだこと
① チョー・ヨンギ牧師のメッセージ: 17 日送別夕食会でチョー・ヨンギ先生が「ビジョンが大切である。ビジョンのない国は滅びる。」というようなメッセージをなされた。コルネリオ会もビジョンを持つことの大切さを教えられた。
② AMCFの祈りの課題:AMCF世界会長のリー将軍から「毎日正午に世界中の国にMCF(軍人キリスト者の会)ができるようにお祈りしてください」という要請があった。今回はイエーメンの国にMCFが形成されるようにお祈りして欲しいということだった。またコルネリオ会(JMCF)としても、「コルネリオ会に強い組織づくりが出来るように。特に北海道・沖縄などでも小さな2-3人のクリスチャンの集まりが出来るように毎日正午お祈りしたい」と思った。
③ クリスチャンとしての言動:15 日(2 日目)夜の
Kim, Sam Whan 牧師の説教(第2コリント 5:
17-21)のなかで「クリスチャンは感謝と慰めと愛と
平和の言葉を使わなければならない。特に、励まし
と希望を与える言葉を発しなければならない」とい
う箇所に心が響いた。クリスチャンは相手を責める
ような言葉は一切使ってはいけないのだというこ
とを学んだ。
④ 小グループの学び:Rick Ryles 大佐による16日
午後のInductive Bible Study(誘導型聖書研究)と17日午後のConversational Prayer(会話型祈祷)
は、軍人クリスチャンの日々の活動を実践するうえ
で大変参考になった。特に、会話型祈祷はあるテー
マについて短くお互いに祈り合うというもので、教
会でも職場・家庭でも簡単に取り入れることが出来
ると思った。誘導型聖書研究も15分間という短い
時間で聖書の中の 1 箇所をお互いに誘導しあって
話し合う場で、リーダーは時間と場所の設定を行い、
結論は出さなくても良いようであった。
⑤ 日本伝道について:日本のキリスト教会が何故発展
しないかという質問を韓国の牧師に聞いたところ、
「それは、“救いの証”が語られていないからだ。」
という答えであった。確かに、自分自身を振り返っ
ても“救いの証”を教会や職場であまり語ってこな
かった。もっと気軽に“救いの証”を語ることが必
要であることを感じた。

全般について
今回の世界大会を開催するに当たって、韓国は相当
な準備と献金をしたと思われる。特に、アフリカ・
中南米などにはすべて費用を負担したと言っていた。
韓国挙げてこの大会を成功裏に導かれた主のお力に
改めて感謝した。最後に、金学根宣教師には韓国滞
在中大変お世話頂き、ここに深く感謝します。
主イエスの栄光が日本でも現されますように!
アーメン。
【参加者】 矢田部兄・滝口兄・伊藤兄・今市兄・金
宣教師・井草姉・高木師・徳梅師・後藤兄・青木
兄・石川兄・石川姉 の12名

聖書に学ぶリーダーシップ(その3)
-ひげの隊長に学ぶー
コルネリオ会 副会長 伊藤忠臣

イラク人道復興支援隊の当初から現地において調整
官として活躍した‘ひげの隊長’の行動が端的に新聞
報道されている。#1:‘2日間ロバに乗ってひげの隊長
に陳情’、#2:‘日本軍を攻撃すれば末代まで滅ぼす’
数日たってからの記事#3:‘日本の復興支援の規模・内
容は期待はずれ’この 3 つの記事を読み解くと‘聞き
分ける’ことの大切さが滲み出ている。これを旧約聖
書.烈王記(上)3章、4章、歴代記(上)22章か
ら学びたい

1 の記事からは‘隣人として扱われている’と分か

る。#1と#3の記事の格差に‘聞き分ける’叡智で味付
けすると#2の記事が読めてくる。#3の記事は州知事の
日本政府向けの政治的発言であろう。いずれにせよ限
定任務の下、限定された編成・装備のイラク人道復興
支援隊にはアウトプットは限られたものにならざるを
得ない。如何にして部族長等の要請事項を‘聞き分け’
てマタイ 7:12「だから人にしてもらいたいと思うこと
は何でも、あなた方も人にしなさい」(黄金律)の心を
とことん詰めて可能な限り表現・造形して満足に近い
付加価値を付けるかが‘聞き分ける’能力の発揮どこ
ろである。
列王記上 3:9、(ソロモンの願い)、「どうかあなたの
民を正しく裁き、善と悪とを判断することができるよ
うに、この僕に聞き分ける心をお与えください。・・・」
3:11~12(神の応答)、クリスチャンが注目すべきは
3:15、ソロモンは‘夢’は神の真実の御言葉と‘確信’
して献げ物を捧げて神に感謝している。神は実現の証
を3:16~28に、ソロモンの生涯成果を5:9~14に表現
している。神が授けた‘豊かな知恵と洞察力と海辺の
砂のような広い心’こそリーダーが絶えず精進して築
き上げるべき重要な資質の一つであり‘聞き分ける’
能力の結果として発揮される。
‘豊かな知恵と洞察力’を持ち合わせていても‘聞
くよ’と言う姿勢そして熱心に聞く態度と心(海辺の
砂のような広い心)がなければ宝の持ち腐れとなるか
効果は半減する。ひげの隊長にはゴラン高原の経験も
あり‘隣人’と認めさせるために必要な事項をまず実
行して信頼を得てからジックリ‘聞き分ける’ベテラ
ンの味を発揮している。異教・異民族の中でこれほど
の認知を得るには余程の精進と経験をされたのであろ
う。加えて#2の評価(完全な身内意識)は、正にマタイ
7:12(黄金律)が実行されその成果が受容された結果
であろう。
しかし自衛官一般特に幹部は一方的に、‘命令する’
ことを習慣付けられていることから、‘聞く’ことが疎
かになるきらいがある。「わかった わかった」と言っ
てしまうリーダーがいかに多いことか。隊員の目つ
き・顔つき・態度で「・・聞こうか?」と注目する余
裕がどんなに忙しい時でも言えるだろうか?言える様
に心がけて実行してもらいたいし、「他人事には干渉
しないことはよいことだ」という現在の風潮を打破す
る積極性は現在のリーダーとして特に必要と思料され
る。歴代誌上22:9「その子の名はソロモンと呼ばれる。
私はその子が生きている間イスラエルに平和と静けさ
を与える」と。神はダビデにソロモンが生まれる以前
からソロモン王の統治(聞き分ける)によるイスラエ
ルの行く末を予告している。列王記上3章、4章とと
もに熟読し統率の参考にしてもらいたい。
最後に‘聞く’ことには大きな落とし穴があること
も承知し肝に銘じてほしい。リーダーの育ちや性格に
もよるが、時には同情昂じて傾倒して判断を鈍らせ、
最悪な場合は判断を誤ることも‘なし’としない。‘聞
く’ことから‘深く聞き分けて’、決心はリーダーがす
るということを片時も忘れてはならない。常に決心は
「使命」と「与えられた任務」に原点があり、それから
外れることは許されないのである。そして決心は常に
リーダーが責任をもってするものである。
その2においてリーダーが‘地の塩’になるよう求
めました。国軍の使命がカンボジア以降の平和維持活
動等やテロ対処活動にシフトするのは世界の潮流のよ
うです。ますますリーダーが孤高ではなく‘人間大好
き’になって‘聞き分ける’能力を発揮する場が多くな
るのではないでしょうか。新約聖書ピリピ1:9~10、ヤ
コブ1:5もあわせ熟読し参考にしてもらいたい。

コルネリオ会年次総会に参加して
今井健次(工学博士、コルネリオ会名誉会長)

今回久しぶりに2004年度の年次総会に出席して、多
くの祝福を受けたことは、感謝であった。使徒信条に
は「聖徒の交わりを信ずる」という一節があるが、そ
の意味が、いやというほどわかった事は、大きな喜び
であった。
1 今まで宿無しのように、集会の場所をその都度心
配していたのが、市ヶ谷会館専務理事の伊藤忠臣兄
の就任によって大変都合よく、便利になった。これ
は明らかに全能の主の恵みによると思わなければな
らない。
2 防大研究科卒業その他の会員諸兄が、全国内の各
地に散って、そこからインターネット等によって、
本部と連絡することが容易となり、会の業務に参加
できるようになったことは、好都合である。
3 韓国の金学根宣教師が、アジア大会を期に、宣教
のために大きな貢献をしてくださっていること。そ
して防大に留学中の韓国学生とも連絡をとって奉仕
してくださること。
4 石川会長が防大定年退職された後に、聖書研究会
を新しい後任者が引き継いでくださる、ということ
は幸いである。防大宣教のために、大きな力となっ
てくださることは感謝にたえない。
5 今回の総会への欠席通知に何人もの有名牧師から
の丁寧な断り文がきており、コルネリオ会に対する、
ご好意と関心とに対し感謝したい。コルネリオ会は
国内でも決して孤独ではない。
コルネリオ会発足以来の発展は何といっても、国際
的な親睦団体であるAMCFあるいはACCTS等の支援
に負うところが大きかったと思う。外国軍隊の敬虔な
後押しを受けて、他国から見たら一風変わって見えた
かもしれない、我々自衛隊関係者に対しても、十分な
尊敬と好意をもって交わってくれた。また国際大会に
おいても、戦闘の問題はほとんど問題に上がらず、互
いに規律あるいは敬虔さを表現しながら、主にある交
わりをすることができた。今回の日本を巻き込んだイ
ラク動乱にあっても、永久の平和を直接目標にして行
動しているのは日本だけなので、日本の行動は独特に
見えるであろう。去る60年前の終戦のときは、負け
今回久しぶりに2004年度の年次総会に出席して、多
くの祝福を受けたことは、感謝であった。使徒信条に
は「聖徒の交わりを信ずる」という一節があるが、そ
の意味が、いやというほどわかった事は、大きな喜び
であった。
1 今まで宿無しのように、集会の場所をその都度心
配していたのが、市ヶ谷会館専務理事の伊藤忠臣兄
の就任によって大変都合よく、便利になった。これ
は明らかに全能の主の恵みによると思わなければな
らない。
2 防大研究科卒業その他の会員諸兄が、全国内の各
地に散って、そこからインターネット等によって、
本部と連絡することが容易となり、会の業務に参加
できるようになったことは、好都合である。
3 韓国の金学根宣教師が、アジア大会を期に、宣教
のために大きな貢献をしてくださっていること。そ
して防大に留学中の韓国学生とも連絡をとって奉仕
してくださること。
4 石川会長が防大定年退職された後に、聖書研究会
を新しい後任者が引き継いでくださる、ということ
は幸いである。防大宣教のために、大きな力となっ
てくださることは感謝にたえない。
5 今回の総会への欠席通知に何人もの有名牧師から
の丁寧な断り文がきており、コルネリオ会に対する、
ご好意と関心とに対し感謝したい。コルネリオ会は
国内でも決して孤独ではない。
コルネリオ会発足以来の発展は何といっても、国際
的な親睦団体であるAMCFあるいはACCTS等の支援
に負うところが大きかったと思う。外国軍隊の敬虔な
後押しを受けて、他国から見たら一風変わって見えた
かもしれない、我々自衛隊関係者に対しても、十分な
尊敬と好意をもって交わってくれた。また国際大会に
おいても、戦闘の問題はほとんど問題に上がらず、互
いに規律あるいは敬虔さを表現しながら、主にある交
わりをすることができた。今回の日本を巻き込んだイ
ラク動乱にあっても、永久の平和を直接目標にして行
動しているのは日本だけなので、日本の行動は独特に
見えるであろう。去る60年前の終戦のときは、負け
たのだから仕方がないと思って受け入れた日本国の新
憲法であったが、こんな祝福された結果をもたらすと
は思ってもいなかった。キリスト教が日本に上陸して
以来、国内の政策維持のために、禁教弾圧の一時期は
あったが、それも含めて日本の歴史神学を正しく学ぶ
ことがこれからの課題であろう。
祈りの課題
1防大聖研のためにお祈りください。
2イラクに派遣されている自衛隊員の安全のためにお祈り
ください。
3コルネリオ会会員の信仰が守られ、それぞれの職場で主の
御名が崇められる働きができるようにお祈りください。
42005年のINTERACTION(軍人クリスチャンリーダー研修会)
日本開催と必要資金が得られるようにお祈りください。
献金感謝(2004.5.16~2004.10.30 現在)
今回も多くの愛する兄弟姉妹から尊い献金をいただき
ました。心から感謝申し上げます。ありがとうござい
ました。(敬称略)
松山 曉賢、今市 崇雄、中澤 啓介、石川 信隆
足立 順二郎、納谷 憲正、谷岡 博志、加瀬 信吾
今井 健次、加瀬 典文、圓林 栄喜・さゆり
山下 和雄、滝口 厳太郎、桧原 菜都子、
玉井 佐源太
皆様のご意見、ご感想をお待ちいたしております。
匿名でも結構です。自由なご意見をお寄せ下さい。
「戦争について考える」は 次回ニュースレターに掲
載いたします。ご了承ください。
(編集子)
JMCF) コルネリオ会(
(防衛関係キリスト者の会)
コルネリオ会広報室
〒085-0814 北海道釧路市緑ヶ岡2-1-123
圓林栄喜
電子メール:enrin@m9.dion.ne.jp
郵便振込口座00130-3-87577コルネリオ会
コルネリオ会ホームページ:
http://www.geocities.jp/samuel1/index.html

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