ニュースレターNo.94

軽井沢セミナーに参加して
石川信隆 (防衛大学校教授 コルネリオ会会長)

私は、この度家内と元旦の夕方から3日
の正午まで軽井沢恵みシャレ-の新年
聖会に参加する恵みを受けました。今年
は平野耕一先生による
「キリスト者の遺産」というテーマでした。
主イエス様は、私達に偉大なる遺産を
遺して天に帰られましたが、ほとんどのク
リスチャンがその与えられた遺産の内容
に対して確信を持っていない。イエス様
は私達一人一人に 100 億円の遺産(し
かもその遺産は使っても使っても減らな
い無尽蔵の遺産なのです。)を遺して下
さったのに、私達はその莫大な遺産を使
わずに貧乏で惨めで暗い信仰生活をし
ているということでした。
では、その遺産の内容とは一体何でし
ょうか。それは遺言書(Testament)つまり
聖書にはっきり書いてあります。
第 1 は罪の赦しの遺産です。“自分の
罪が赦された”という確信があいまいなた
めに未だに晴れ晴れしない惨めで暗い
生活を送っている。イエス様が遺して下
さった“完全なる罪の赦し”の遺産を使え
ばもっと自由で明るく喜びに満たされた
生活が送れるはずだとおっしゃいまし
た。
第2は聖霊のパワーという遺産です。
「聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、
あなたがたは力を受けます。(使徒1:8)」
この聖霊のパワーを使えばもっともっと
多くの人知を超えた不思議なわざが起こ
るはずです。
第3は祈りの遺産です。「祈って求める
ものは何でも、すでに受けたと
信じなさい。そうすれば、そのとおりにな
ります。(マルコ11:24)」
第4は神様のご臨在という遺産です。
「見よ。わたしは世の終わりまで、いつも、
あなたがたとともにいます。(マタイ
28:20)」 イエス様はこの最後の遺言を私
達に遺して天に帰られました。
イエス様が、このように素晴らしい莫大
な遺産を私達に遺して下さったことを確
信し感謝して、その遺産をもっともっと上
手に使ってダイナミックで明るく輝いた生
活をしましょうという内容でした。
2日目の夜は、森 祐理さんのコンサート
があり、まるで天国で天使の
歌声を聞いているような恵みの時を過ご
しました。
この感動的な2泊3日の新年聖会を通し
て“もっと主に近つ”き、主のご臨在を味
わいたい”と願わされて帰ってまいりまし
た。
部隊移動を経験して
圓林 栄喜 (コルネリオ会会員)
3月1日、私の所属する第 301 ダンプ
車両中隊は朝霞駐屯地から古河駐屯地
へ移駐しました。朝霞駐屯地は規模も大
きく、諸施設も充実していましたが、古河
駐屯地は規模も小さく、駐屯している部
隊も比較的少なく、田舎に来たなという
のが第一印象でした。
今回の部隊移動を通して教えられたこ
とをいくつか述べてみたいと思います。
1 何が最善か
今回の部隊移動では多くの隊員が朝
霞から古河へ引っ越しました。私はでき
る限り隊員の要望に答えてやりたいと思
い上級部隊と引越しの日時、事前の部
屋の確認、部屋の鍵の受領要領などな
ど逐次調整していましたが、隊員の要求
を十分吟味もせず上級部隊に要求して
いたため、しまいに「そんなに要求ばかり
されても、要求は膨らむ一方だ、収拾が
つかなくなる。」と上級部隊の担当者から
指導されました。
人の欲にはきりがありません。とはいう
ものの、住み慣れた朝霞を離れる隊員
家族のことを考えるとできる限りのサポー
トをしてやりたいと思うのも当たり前のこと
ではないでしょうか。だからこそバランス
が必要なのです。父なる神様が我々を
愛し、多くの祝福を与えてくださっていま
すが、いつも我々の思うように祝福を下
さることはありません。人の考えはいつも
最善とは限りませんが、神様が最善をな
してくださいます。(たとえ人には最善に
見えなくても)それは、すべてをご存知だ
からです。言い方を代えれば、全体の動
きがつかめているため、一つ一つの場面
でどうすることが正しいのかがわかるので
す。渦中の人となるのではなく、大局的
な判断をする必要があったと反省させら
れました。何事も、行動を起こす前に、神
様に祈り、答えをいただいてから始める
姿勢が大切だと思わされます。
2 不要なものを持たないこと
部隊移動では、大小様々な物品を移
動させます。大きな物は7t ダンプから小
さな物は消しゴムの類まで、すべてを掌
握するのはけっこう時間がかかります。
長年使用していない書類や不用になっ
た備品も多く出てきました。
イスラエルの民が40年間荒野を旅した
時、彼らは身軽に家財道具をまとめて移
動したはずです。必要最小限のものであ
ったか、着飾るものが多少はあったかも
しれませんが、定住先を持たない者の特
性でしょう。いつの間にか余計なものが
どんどん増えていくと、すばやい対応が
できなくなるものです。この世にあって、
自分が神の国を目指す旅人であることを
忘れず、この世の様々な余計な重荷を
背負い込み、神様からの命令には直ち
に応答できないというような歩みをするこ
とのないよう気をつけなければと思わさ
れることでした。そのような意味で、今回
の部隊移動では、本当に大切なものは
何なのかを考える良い機会でした。
“だから、神の国とその義とをまず第一に
求めなさい。そうすれば、それに加えて、
これらのものはすべて与えられます。”
マタイ6:33
3 意識改革
今、自衛隊では意識改革ということばが
盛んに叫ばれています。業務に取り組む
姿勢は隊員一人一人違いますが、私の周
りの関係者の皆さんは、幸いにも前向きな
方々ばかりでしたので、非常に助かりまし
た。“それで、何事でも、自分にしてもらい
たいことは、ほかの人にもそのようにしなさ
い。”マタイ7:12の実践であると思わされま
す。

入 校 雑 感
加瀬典文 (コルネリオ会会員)

2000年4月から2001年3月末までの
間、航空自衛隊指揮幕僚課程に入校す
る機会を得ました。
この間、私はクリスチャンとしての立場を
比較的積極的に表明しました。指揮幕
僚課程は、防衛に関すること以外にも、
国内外の政治、経済、社会状況などに
ついて学ぶ場であります。当然宗教問
題についても関心が高くなります。「宗教
に関する事柄は加瀬が詳しい」という雰
囲気が何となく形成されました。信仰的
に深い話をすることはほとんどありません
でしたが、一種のあかしにはなったかな
と思います。
課程中、英語教育の一環として5分間
のスピーチコンテストが開かれました。私
はワールドビジョンというキリスト教精神に
基づくNGOの制度を利用して海外に里
子を持っていますが、そのことをテーマと
してスピーチしたところ結構な反響があり
ました。私がクリスチャンであることは知ら
れていたので、これもあかしとなったよう
です。幾人かの学生がその制度に興味
を持ち、ワールドビジョンのパンフレットを
渡すことができました。
課程中の最も大きな論文作成として自
主研究というものがあります。この中で私
は21世紀に日本が生き残るためには、
国家戦略といってもこれまでの現実主義
的な国益等に価値をおいたものではなく、
現実主義を超えた新しい考え方をしなけ
ればならない。この現実主義を超えた新
しい考え方を導く一つの可能性として、
無関心でいないこと、国際的な倫理観と
呼ぶべきものの確立を提示しました。私
はこの国際的倫理観にキリスト教精神を
期待したいと考えています。この考えに
基づく当論文はそこはかとなくそれを匂
わせるものとしたつもりです。
提出した段階では尻つぼみの中途半端
なものになってしまい、この研究は私の
ライフワークとして今後も取り組みたいと
考えています。
今回の指揮幕僚課程の最大の成果は、
自主研究をとおしてライフワークにまず
手をつけることができたということでしょ
う。

2002年 AMCFアジア大会スケジュール 概要決定

1 2002年8月15日(木)~17日(土)に
AMCFアジア大会を日本で開催すること
になっておりますが、現在講師、開催場所
等について役員間で逐次調整中です。
まだ、決定ではありませんがスケジュー
ルを掲載致しますので、祈りに覚えてい
ただきますようお願い申し上げます。
8月15日(木)
1330 大会受付
1730 歓迎夕食会
1900 開会礼拝
2100 グループ祈祷
8月16日(金)
0630 早天祈祷会
0800 朝 食
0915 聖書講演
1045 各国報告会
1200 昼 食
1300 写真撮影
1330 自由時間
1730 歓迎夕食会
1900 コンサート
2100 グループ祈祷
8月17日(土)
0630 早天祈祷会
0800 朝 食
0915 聖書講演
1100 閉会礼拝
1200 送別昼食会
1400 解 散

お祈りください:
下記の事項のためにお祈り下さい。
(1) 御名の崇められる大会となるよ
うに
(2) 良き会場が与えられるように
(3) スタッフ間の霊的な一致が保
たれるように
(4) 大会の必要が満たされるように
2 防大聖書研究会のために
(1) 救われる魂が起こされるように
(2) 講師の先生方のために
(3) 石川信隆教授はじめスタッフ
のため
3 コルネリオ会員および家族の信仰の
継承のために

会員近況
下記の皆さんに赤ちゃんが与えられま
した。おめでとうございます。お祈り感謝
致します。
(1)長濱貴志・智子兄姉
長濱蒔人(まきと)君 (2000.12.26)
(2)圓林栄喜・さゆり兄姉
圓林まいちゃん (2001.1.22)
(3)中野久永・しのぶ兄姉
中野光(あきら)君 (2001.3.31)

(献金感謝)
今回も以下の方々から尊い献金を頂き
ました。心から感謝申し上げます。
(順不同、敬称略)
後藤茂光、安永稔、圓林栄喜・さゆり
加瀬典文、伊澤勲、中山輝三、
大久保真道、西満、納谷憲正、
井坂玲子、滝口厳太郎、柳沢二郎、
宮岡修二、石川信隆、矢田部稔、
山下和雄、長濱貴志、峯崎康忠、
海野幹郎、今井健次、新屋徳治
飯塚正実、中野久永・しのぶ、
岡田成正
(2000年12月1日~3月3日現在)

(月例会案内)
毎月1回、東京福音センターで月例会
を実施しています。詳しくは、
ji1cjj@jarl.com
(中野久永)までお問い合わせ下さい。

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