ニュースレターNo.53(1988年2月)

主イエスは生きておられる
6ii遜
クリスマスが終るとつぎはイースターがやって
来る。聖書Iこよれば主イエスは死人の中から復活
されて,その後天に昇られたとある。
そしてこれが福音メッセージの後半をなしてい
る。 ( Ⅰコリ15章14節) 我々はユダヤ人ではな
く日本人なので主の復活昇天についても何か遠い
所で起った事のようであまり実感がわいてこない
かも知れない。しかし主の昇天の現象が起ったの
は地球上で只1回だけ中東イスラエルの地に於て
であ?た。その時主は天に昇るほつれてだんだん
エルサレムの地から距離が遠くなって終に見えな
くなった事であろう。それから2千年近くの間主
イエスは変ることなく父なる神の右の座について
おられるとすればその位置はどこからでもほぼ等
距離という事で,その点我々異邦人もイスラエル
の人達と同等と言えるであろう。
メ–  近年経済発展と円高のため日本人の海外旅行は
容易となり,割合気楽に主イエスの昇天されたエ
ルサレムの地点まで行くことが出来る。しかしそ
れは2千年前の主の昇天の状況をしのぶためで,
現存する主イエスを仰ぐためIこは旅行の必要はな
い。主はイスラエルの上空におられると同様日本
の上空にもおられるので,主を仰ぐためにはエル
サレムの昇天教会まで行かなくても東京で明治神
宮の森に於てでも十分そのご臨在Iこ接することが
出来る。
日本人とユダヤ人の一番大きな違いは何かと言
われたらユダヤ人は選民だが日本人は異邦人だと
いう事ではなかろうか。日本にも今や数多くの信
仰の厚いクリスチャンが居られる事ではあるが,
しかしその先祖は皆主を信じていなかった。我々
が敬愛するローマ軍人コルネリオ(使10章)もア
ブラ-ム,イサク,ヤコブのような主を信ずる先
祖は持っていなかった。しかし彼は主を仰ぎ見る
や家族一同を集めて主に心を向けるにやぶさかで
なかった。我々にもその事は言えるであろう。我
々が尊敬し慕っている先祖はどのような生き方を
した方であったとしても,若し我々国民が復活の
主イエスキリストを信ずるならば日本国内どこで
でも一族集まって誠の主を仰ぐことが出来る。こ
のようにして天地の創造者であり今も生きておら
れる主イエスを讃美する国民となる事が理想であ
ろう。
数年前たまたま米国サンディゴでイースターを
迎えた事があった。その時の1,000人教会でのイー
スター前夜祭での状況は忘れられない。聖歌と復
活詩とで編まれた40分間の聖会は2千年前のイス
ラエルを思い出すというよりは現存する主イエス-のさんびであり待望であった。主は生きておら
れる。復活とは何か,神の力がどう働いているの
か,現在の科学では解明不能な最大なものの一つ
であろう。しかし科学をそして真理を支配するの
ほ人ではなく天地を創造された神である。聖書に
よれば復活の主は戸を開けずに弟子達の集まって
いる所においでになったという。これはどういう
事か,現存する人間の間ではこのような例を見る
ことは出来ない。生科学が如何に進んでも現在の
人間の知識ではまだまだそこまでは届きそうもな
い。しかしこのような同じ復活の事実は今までは
ないが,将来世の終りの時には起るという。どの

ようになるのか,使徒パウロは言う「愚かな人よ,
もしキリストがよみがえらなかったとすれば我々
は最もあわれな人間になる」 ( Ⅰコリント15章)
パウロはこの葦の中で「もし」を8回くり返して
使っている。パウロも昇天前のイエスには会って
おられないのだから「もし」という事になったの
だと思うが,その点は私達も同様である。そして
それを信じられないのは愚かな事であるという。
ある人達は仲々信じられないであろう。しかしそ
の人連を笑う事は出来ない。それと同時に自分自
身の信仰をかえり見なければならない,そしてこ
の復活と昇天と現在もなお生きておられる臨在を
信じる事が出来た時,福音メッセージの前半であ
る十字架のしょく罪とイエスの血による清めの意
味がはっきり理解出来るのではなかろうか。我々
人間の罪をゆるし神の国に引上げるために主イエ
スは今も我々を見守り,とりなして下さるのであ
る。十字架の言は寂び行く者には愚かであるが,
救いIこあずかるわたくしたちには神の力である。
( Ⅰコリ1章18節)
コルネリオ会秋の修養会報告
1 987年秋の修養会は次記のように行なわれた。
目的 信仰の交わりを深める。
期間1987.ll.7(士) ~8(冒)
場所 静岡県伊東市宇佐美1746-1中島荘
参加者:今井健次,矢田部稔,和子夫人,中野
正治,石川信隆,小山田光成,滝原博,山田
伊智郎,武宮啓夫,坂本登利男,孝子夫人,
聖子(6才)忠(4才)各兄姉, (13名)
時程及び担当
曜 倬騏” 内容 �99e�
ーl’16:00-17:00 刎(+Xリx*#イ 司会(石川信隆) 発題(中野正治) 報告(今井健次)
土 �s」 簽 Ε 訪米報告
18:00.-19:00 �磯b 司会(武宮啓夫)
19:00ノー20:00 �傚 ハHクb 司会(小山田光成)
08:30.-09:30 �磯b
日 �s」3 簽 Ε3 祈商会 俶��Y ィヒIH竰 偰~2亥)68嫌’ 4 �譏橙穎�9YI���
09:30.-10:30 凭yG 司会(坂本登利男) 奨励(矢田部稔) 案内(山田伊智邸)
10:30-ll:30 伜Y^
ll:30.-~12:00 �磯b 司会(坂本孝子)
㊥聖日礼拝での奨励 (矢田部稔)
(ルカ22章54-62節)ペテロの信仰のぎりぎり
の場面を示しているので,この箇所をとおして忠
誠心Iこついて問われる。この事が起る前には19葦
のイエスのエルサレム入場から始まる一連の事柄
がある。しゆろの日曜日,宮清め,夜は山での祈
り,木曜日には捕えられ, -ロデやカヤパの中庭
での事があり,それから主を三度否定することに
なる。誠の忠誠心とは人の思いだけで構成される
ものでなく,その弱さややぶれを通して完成され
た時始めて御栄光をあらわすものとなる事を教え
られた。
㊥証詞・話し合し、の抜粋 中野正治 昭40年から航空自衛隊救難部隊で-リコブタ 摸索機の操縦をしてきた。沖縄配属の時4年間米 国軍人と接触し,その信仰生活に興味を持ち救わ れてクリスチャンになった。それから10年余りに なるが,近頃少したるんで来ている事を反省して いる。伝道,信仰の生活が少し希薄になりそうな ので,このような場で活性化をはかる必要がある と思う。現在空幕調査一課に勤務している。あま り明るい仕事ではないが,現在の仕事を通しても それと同じような情況が教えられ励みとなってい る(内容略)。 今井健次 この話は宣教と比較すると面白い。クリスチャ ンは選ばれた人であり,米国でも本当に信仰に立 っている人は少いようだ。アメリカの社会を見た 時どこに神の国があるかと思われる。今の話でソ 連についても同じようなことで,硬い国だと思っ ていたが内容は案外という事もあるようだ。日本 の共産党もだらけているとすれば日本のクリスチ ャンはどうであろうか。 山田伊智郎 キリスト教は長期停滞のようだが,これからの 背景は明るいのではないか,今は何でも合理化さ れてインスタントばやりだが最近手作りのものが はやって来た。これは本質的なものを求める思い がもどって来ているのではなかろうか。企業でも より所を求めている人が多く,そのような選び方 ノー■\ 3 になって来ていると思う。新興宗教も盛んではあ るがキリスト教でも根本的な所を求めるべきで, その追求をしてくればキリスト教は楽しいものだ という方向にいくのではないか,ただきびしい戒 律を求めていくのではいけないと思う。 滝原 博 あまり真剣に考える事はしない。娘が大学で老 人福祉に興味を持って来た。 60歳, 70歳の人を対 象に今奉仕して歩いている。しかもそれで最終的 には喜んでいるので,近頃は世の中も変って来た ので色々な事が対象になる。先入観にとらわれる 事ではなく,その中から活性化をはかっていけば ′へ良いので教会生活でも伝道でもその中から考える。 福音は一皮聞かせたらあとは知らないというので はなく,も一度振り返って神の声を聞かせる姿勢 が大切ではないか。 小山田光成 こんな話がある。あるお婆さんが愚痴を言って いた。それほっぎの三つで, (1)は馬鹿, (2)はあっ ち-行け, (3)は死んでしまえ,であった。これは 生存を確保するのに必要な三つの条件で, (1)は相 手が悪いということ, (2)は侵入者に出て行けとい う事, (3)は出て行かない時,となる。これは人間 の本性で自分が限界で生きようとする時そうなる。 国家間でも同じような事が起る。大韓航空機撃墜 の場合がこれに当るのではないか。クリスチャン は神のゆるしと愛の中でこの三つを静めなくては ならない。人間の原始姿勢は地獄に穀込まれなけ メ-ればならない。又テレビで,あるタレントが面白
い事を言っていた。丸テーブルの真申に料理がお
いてあって長い箸がおいてある場合,地獄では我
先に食べようとするが他人を蹴落してもと思うが
誰も食べられない。しかし天国では自分は食べら
れなくても他の人に食べさせる事は出来る。自分
を愛するようIこ隣人を愛せよという事になる。
山田伊智郎
しばらく研究の業務に従事しているが,研究と
いうのは締切が3月末というのでその間切迫感が
少い。ついつい明日にたよる傾向がある。イエス
はそれをマタイ6葦34節でたしなめておられるの
だと思う。マルタとマリヤの話にしてもイエスは
マルタに時の大切な事を説いているので今の時を
のがしてはいけないという事であろう。福音のす
ぼらしさは認めるが,それは今日でなく明日信じ
ても間に合うというのが悪魔の言い分である。
ブラジル伝道旅行を終って
コルネリオ会員,元中央病院勤務,現東京基督
伝道館副牧師の下乗谷浩師がブラジル伝道旅行を
終って帰国されたので1月の定期集会にその報告
をして頂いた。その要点をお知らせする。
旅行はブラジル日系人教会,および国情視察を
目的として,サンパウロ,.リオデジャネイロ,サ
ルバドール,ベレン,マナウス,ブラジリアを回
りイグアスの滝まで行き,その間聖公会,ホ-リ
ネス,メソジスト,ホサナ,アライアンス等の教
会を回って各所でみ言葉の奉仕をする事が出来た。
サンパウロ周辺でも600km位の行動範囲があるの
で夜行バスで行って朝礼拝をして再び夜行バスで
移動するという状態で体力が必要である。また,
無牧の教会が多く集会のため人を集めると言って
も電話もないので各家を自動車で回って知らせる
という状態なので,日本で考えるような予定の行
動は仲々うまくいかない。一世二世の人達が対象
となり,若い人達とは疎外されやすい。しかし集
会に集まるのは家族単位の事が多く,個人伝道と
いうよりも家族が同時に入信しやすい。しかし無
牧に近いのでその信仰を維持するのが問題となる。
従って信徒伝道者に頼ることとなり,又教会が地
域に深くかかわっているので生活上の行事を重視
する必要があり,結婚式,葬式その他新築の時と
か誕生パーテ一にもメッセージを頼まれる。信仰
を持っている人は特に真剣で,行事を通して多く
の家族が救われている所もある。ブラジルの町は
カトリック教会を中心に発展して来たのでカトリ
ックは多いが新らしい所や日本人の多い所にはプ
ロテスタントの教会が待望されている。治安は良
くなく貧富の差が大きいので,貧しい人は富んで
いる人から奪う事Iこ罪悪感が少ない。しかし物資
は多く人々は底抜けに明るくて人種差別はない。
果物等の食料は豊富で,人民は貧しくとも生きる
ことだけは出来る。日本人の努力は今や実って,
社会的地位は高い。ブラジルは広いので何事もあ
せってはいけないと言われるので,予定が狂うの

は一向Iこ平気で,日本から先生が来るというと,
農作業等は後回しにして集会に集まる。収穫はな
くとも神の祝福があればよいという信仰を持って
いる。~ブラジル伝道には問題もあるが,マケドニ
ヤの民の叫びが聞こえるように思った。しかし伝
道をするにはポルトガル語は是非必要だし,子供
の教育の問題等があり,日本からの宣教師は単身
赴任の人も多いように思われた。それから牧師夫
人の役目は広範囲であり,その重荷は大きいよう
に思われた。        (文責 今井)
コルネリオ会集会報告

  1. 12月定期集会
    日時 62.12.12(士) 14:00-16:00
    場所 東京市ヶ谷 矢田部稔兄宅
    実施事項
    聖研「エペテロ1葦1-9節, 2章18-25節」
    担当 今井健次兄
    出席者
    矢田部稔,石川信隆,中野正治,今井健次の
    諸兄
  2. 1988年1月定期集会
    日時 63. 1.9(士) 14:00-16:00
    場所 東京新宿 長橋和彦兄宅
    実施事項
    ブラジル旅行報告
    担当 下桑谷浩兄
    出席者
    矢田部稔,中野正治,滝口巌太郎,下乗谷浩,
    今井健次の諸兄
    トピックス
    科学とは。
    聖書の無誤性は科学的にも適用されるかという
    時,科学を実証可能な事柄と定義するならば聖書
    に記述された定常的でない事実または地上に痕跡
    を残していない事柄については説明出来ないのが
    当然であろう。しかし対象領域を広げて現在再現
    出来なくとも系統的な予見を許すならば科学の前
    途は無限に聖書の真理Iこ近づくことが出来るので
    はないかと思われる。
    会計報告
    ( 62.5-62. 12)
    収 入
    前回よりの繰越
    献     金
    支 出
    News letter
    通  信  費
    集  会  費
    ソングブック
    次回 へ繰越
    1,043,937
    122,000
    1,165,937
    85,000
    45,000
    23,030
    8,000
    1,004,447
    計      1,1-6 5,93-7
    繰越金のうち¥800,000は定額貯金
    ㊥献金者氏名(62.5-62.10順不同,敬称略)
    矢田部稔,今井健次,望月錦吾,谷岡博志,
    斎藤良一,鮎川英男,中野研精,峯崎康忠,
    長尾有二,足立慣二郎,藤田勝男,宮下和之,
    飯塚正実,石川信隆,今村和男,中野正治,
    岡村紀子,安永 稔, ′」、森邦治,武内哲史,
    玉井佐源太,武宮啓天,蔵谷三郎,吉江誠一
    (会計係 石川信隆記)
    /′~ \
    ★ 転勤,住所変更の場合ほお知らせ下さい。 /一・、
    ★ 原稿を募集します。論説,あかし,御意見,
    近況等お寄せ下さい。

コルネリオ会事務局(JOCU)
東京都東村山市富士見町2-1 2-34
TEI. 0423-93-6902
郵便振替 東京3-87577
(発行責任者 今井健次)

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