ニュースレター臨 No.44 1985年6月
AMCF東アジア大会の希望
AMCFのアジア大会は、第1回シンガポール、第2回台湾に続いて我国は第3回目であるが、その準備のために、シンガポール大会以来祈りが続けられ、準備委員会が出来、そして今や実行の段 階に入っている。
感謝すべき事はこの間徐々にではあるが主の御腕が確かに我々の上に働いている事である.大会 実施のための必要な要素は幾つかあるが、先ず現われたのが教職の方々からの励ましと協力であ った.これによってこの大会に於ける日英両国語によるメッセージについては心配がない。又我々 準備委員会の間でも今まで実施の可否両論を土台として祈りによって積上げられ与えられた実施の 確信がある.今やどのような形にもせよ来年8月国際大会実施は可能性があるのみでなく、も早開 催は現実のものとなっている。
東アジア7ヶ国に対する参加アンケートは既に発送され、来月中には各国からの意見が到着する 事になっている.現在までの色々な状況から見てかなりの数の参加者が予想される。 遠来の客に接して如何にもてなし、主にある交りを通してアジアの繁栄国日本か如何に平和を目 ざし、しかも外あなどりを受けない盟友として存在するかを如何にして実感してもらうかが現在の 課題である。
外国の客人からも応分の会費は負担してもらうとしても、上記の目的を達成するためには、我々 に十分な友情と経済的な力とそして献身的な旅人をねぎらう気持が必要である。(マタイ25章35節 へブル13章2節).その意味でこの大会には一人でも多くの会員に参加して頂く必要があり、又思 いを込めた心からなるささげものを必要としている。
国内の状況は未だ防衛の任についての認識が十分でないし、特にキリスト教会内には平和を求め るあまり現代国際社会の通念である国防に目をつぶる者が多い。しかし聖書はそのような事を教え ているのではないし、そのような中でアジア各国の中には自衛隊に対して未だ懐疑を持っている所 もある。特に各国軍の中のクリスチヤンはわが自衛隊のクリスチャンに対して、又我が国のキリス ト教会に対して大きな関心を持っている.我々は日本のクリスチャンの代表として彼等に接しなけ ればならない。この意味からも我々は衿を正して彼等に接し、主にある交りを通して平和国家日本 を示す必要があり、又個人的な交りを通して世界AMCFに向って働き掛ける事になるであろう。
我々の実力は小さいかも知れないが、しかし応待する相手への影響の大きい事を思って自ら戒め なくてはならない.ここにこのアジア大会の意義があるであろう。このために各会員はこぞって参 加、奉仕、捧げ物等の働きを通して、全会員が何かの形でこの大会に深くかかわり、この世代での 平和に対する主のお働きにつらなる者として、この大会の成功を通して良い思い出を残し、更にそ の恵みを後に続くコルネリオ会員へと引継ぐことが出来るように祈りたい。 (会長 今井健次)
東アジア大会準備委員会から
◎大会の必要性
コルネリオ会の案内や通知を出して、いつ勇気付けられるのは一面識もない元高官から励まし の電話や書簡を頂くことである. 又、逆に残念に思うのは若い現役諸官からの、リアクションが少ない事である.現役の兄弟は、 それぞれ激職にあって他を顧みる余裕が無いのが実情かも知れない。しかし若い人の中に、神を知 る人が少なくなっている事も事実であると思われる。
特に防大初期の出身者の中に立派なクリスチャンを多く生み出されているにもかかわらず、今、 若い人に少ないと云う事は、物質経済の高度成長の世にあって、我国一部キリスト教団体が、公共 の場における宗教活動の反対をとなえる昨今、小、中、高校と公立校に於て神の存在を知らない人間 が造られ、「汝らの若き日に汝らの創造主をおぼえよ」という聖書のみことばに全く不忠実なので はなかろうか.私はこの意味に於いても自衛隊の中にコルネリオ会の働きの必要性を痛感すると共 にAMCF東アジア大会の成功と、コルネリオ会の発展を祈るのである。
◎今村元防大教授からの御提案
国際科学振興財団専務理事として同財団再建に日夜心労されなから関東学院大学、東京、筑波と 文字通り東奔西走されている今村元教授から次のような提案を頂きました。
大会を成功させるには、費用については会員自身が負担するのでなければならない.決して好ま しい事ではありませんが、割当が良いのではないでしょうか。
(一案として)
OB 現在無職の方 | 5万円 |
---|---|
働いている方 | 10万円以上 |
現役 将 官 | 10万円 |
佐 官 | 10万円 |
尉 官 | 5万円 |
と云う御提案です。
私はマタイ14章にある5つのバンと2匹の魚で5千人以上の会衆の食事をまかない皆が満腹し バンくずが籠に12杯になった事実を信じます。一部に大会開催をあやぶむ声が聞かれますが、私 は主を信ずる者の心に命するまゝの捧げものと、各位の祈りによって、この大会に必要なものが満 されると思います。
大会までに今年の6月を始めとして4回の期末手当を受領する機会があります。
皆様の御協力とお祈りをお願いします.
◎キリスト者の常識
常識と云う言葉ほどむづかしい言葉は無いと私は常々感じています。一般に自分の立場を基準にして常識を定めている場合が多い様で、私達は聖書を正しく理解した基準でなければならないと思 います。
韓国での世界大会の後、或国の代表団から帰路日本に立寄り度いと云う話があり、日本の代表が 交通費、滞在費の予算を聞くと全く持たないと云うことで、結局訪問は取り止めになったそうです が、日本人の感覚からすると非常識かも知れませんが、聖書の常識からすると旅人をもてなすのは 当然で、予算が無くても日本に立ち寄ることはできると考えていたと思います.世界で1、2位の 経済大国が、クリスチャンの数がl%にも満たない.信仰の後進国とは夢にも考えないでしょう. まして人口1千万を越える東京で、現役のAMCA会員が1ケタ程度しかいないとは常識では考えら れないと思います。
又今迄の我国からの国際大会出席者が会からの援助なしで、すべて本人負担のほか更に援助を要 する国への献金を捧げ、出席している事実は、彼の常識外かも知れません.
Iコリント8章は、個々の人が持っている常識が他人をつまずかせないようにと云う学びであるよ うに思われます。
したがって次の東京大会か各国からの信仰を同じくする兄弟であっても異文化の中で生活をして 来た人々に常識の違いから、つまづきのないように配慮と支援を実施できるよう祈り捧げて行き度 いものであります。
◎祈りに答えて下さる神
誰かが本大会の推進役にならなければ大会を開くことができない。今、我々で最も休暇の取りや すい時期は・・・と云う事で夏季能率低下防止期間のある8月上・中旬と云う事で大会のスケジュールを 定めた.私は今年の12月に定年になるため「来年の夏も比較的自由のある就職を」と祈っていた 所、1年も前に高校教師の求人があり時期的に,現職の指揮官職こついて4~5ケ月しかなってい なかったため勧しょう退職にしてもらう訳にもいかず、断わるつもりでいた所、1年間持ってくれ る事になり、援護室、「1年も前に決った人は初めてだ」と云われましたが、これで来年の準 備のために時間もさけるし,予定も立てやすくなると、主に感謝をすると共に、主の意志の現われ と考えています。
◎アンケート他
大会準備のためにアンケートを送って頂きましたが御協力ありがとうとざいました。
先の予定は判りにくい我々の職務ですが、1年以上前の事で答えにくかったと思います.未だの 人もこれからの参考になりますので送って下さい。
尚お家族の方で奉仕できる方があれば奉仕して頂きたいと思います.その為にも祈って下さい。
元会長の武田貴美兄が衣笠病院長を本年4月に退職され体調不調のため御静養中との事です. 御回復を皆で祈り度いと思います. (事務長 滝口厳太郎)
◎大会々場について(第1報)
会場の第1候補地である市ヶ谷会館は、61年6月オープンを目ざして隣接地に新館の建設が進 められており、この6月末には細部調整が可能になる見込みです。
同地が利用できれば大会、宿泊等すべてをまかなうことができ,且部内施設でもあり、最適の会 場であり、主か与えてくださるように全会員のご祷援を切望してやみません.
◎祈祷課題について
1.大会のすべて準備のために主の祝福とみちびきを。
2.大会参加者が与えられますように.(海外80名,国内100名)
3. 大会費用が満されますように.(予算額500万円)
4. 大会講師(AMCFにふさわしい方.約4~5名)
5. 大会奉仕者が与えられますように.(会場、受付、接待、案内、宿泊係等約30-40名のク リスチャン)
6. 大会々場が与えられますように.(第1候補地・市ヶ谷会館新館)
7. 大会中の天侯が祝されますように.
◎アジア大会を成功させるために
大会を開くためには会員参加者、奉仕者、講師等必要な条件がみたされなければならないし, これらのどれ一つ欠くことはできない.問題はかかる準備をどのように進めていくかです.1980年 東京でビリーグラハム国際大会が開かれた.準備にあたる事務局にグラハム縛士は「準備の第一は 祈りです.第2も、第3も祈りです.」さらに大会成功の秘訣について「それは祈りです.今まで も世界中の何千万という主の民が祈り.それに応えて、神が大会を成し遂げてくださったのでした.
もし、東京大会のためにも、同じような祈りの支援が捧げられると確信でさるのでなければ、と うてい、これらの大会を行えるものではありません。」と言われました。
そこで.アジア大会準備のための提案ですが、第1にこのニュースレターを受け取ったメンバー の一人一人か個人的に祈ること.次に祈りの輪を家族,主に在る隊友、さらに所属教会に呼びかけ 祈りのグループを広げていくこと.第3に、地区祈祷会に発展させていく(北海道、東北、関東、 関西、四国、九州といった具合に).最後に中央祈祷会を開き、各代表者等が参加し祈りを結集す る。 主に在る友よ.モーセがアロンとともに祈り進んだように、勝利する日まで祈り抜こうではあり ませんか!!
(祈祷係 下桑谷浩)
◎コルネリオ会々計報告
会計係 下桑谷浩
昭和59年度(1月~12月)
収 入 | 支 出 |
---|---|
繰越金 41,802 | ニュースレター 印刷発送費 180,000 |
献金 304,199 | 対外献金等 67,560 |
その他 1,036 | 集会費 5,000 |
事務費 16,646 | |
次期繰越金 77,831 | |
合計 347,037 |
合計 347,037 |
○ 60度献金者芳名(敬称略、順不同)
山中朋二郎、望月錦吾、石井錦一、高橋富士雄、横山一郎、谷岡博志、狩谷澪子、
北川政雄、飯塚正実、今井健次,瀬崎 肇、井島幹夫、藤田勝男、武田貴美、
大橋忠造、玉井左源太、今村和男,小山田光成、道旗信千代、石坂朝弘、
滝口厳太郎、マクドナルド、下桑谷 浩
◎集会予告
1985年11月23日、東京地区で日米合同集会を行いますので、その日をおばえて多数参加お願 いします。
コルネリオ会事務局(JOCU)
東京都東村山市富士見町2-12-34
TEL 0423-93-6902
振替 東京3-87577
(発行責任者 今井健次)